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- 20/04/17 17:33:46
ソニーやトヨタなどが医療関連製品増産に協力、首相とテレビ会議
2020.4.15 20:47
新型コロナウイルス感染拡大によって、医療現場でさまざまな物資や資材が不足する中、トヨタ自動車、ソニーなど各社が関連製品の増産、提供を表明している。15日には安倍晋三首相がテレビ会議システムを使って経団連の中西宏明会長や各社の経営陣らに協力を要請しており、各社は対応方針を急いでいる。
安倍首相とのテレビ会議でトヨタの早川茂副会長は「軽症者の移送に必要な車両の提供に取り組む」と語った。トヨタはすでに医療用フェイスシールドの生産に取り組んでおり、医療機器メーカーにトヨタ生産方式の活用などで支援する方針を説明した。ソニーの吉田憲一郎社長は、医療機器メーカーの人工呼吸器の増産を支援する方針を説明。モジュール製造や組み立てなどをソニーが担い、「1000台以上の供給支援を実現したい」と強調した。
帝人の鈴木純社長は医療用ガウンの生産開始を表明。「6月末までに900万着、9月までにさらに1000万着を提供する」方針を示した。大手の繊維メーカーが、新たに医療用ガウンの生産に乗り出すのは初めてとなる。
花王の澤田道隆社長は、品薄が続くアルコール消毒液を「5月には昨年の20倍に当たる月産200万リットルを実現する」計画を表明した。このほか資生堂も消毒液の増産計画を説明したほか、興研も医療用マスク「N95」の増産に向けて、国内工場での投資を決定したという。
安倍首相と会談した企業以外でも、サントリーホールディングスが、酒造子会社のサントリースピリッツの大阪工場で蒸留した消毒用高濃度アルコールを医療機関などの無償提供することを15日に発表した。プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G、神戸市)は、滋賀工場(滋賀県野洲市)で6月上旬からマスクの生産を始める。
各社ともに日本経済には新型コロナの早期の収束が不可欠と判断し、自社の技術や知見を活用し、感染拡大防止や医療崩壊を防ぐ取り組みに懸命となっている。
Sankei biz
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200415/bsm2004152047019-n1.htm
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