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- 延喜
- 20/04/17 15:53:39
「中国から発送された検査キットに新型コロナウイルスが付着していた」とする情報が16日、ツイッターで拡散した。しかし、情報源としてシェアされた日本語記事の根拠とみられる海外の報道は、ファクトチェックを行う国際団体からすでに「誤り」と認定されている。
広くシェアされたのは「看中国」と題する情報サイトが4月15日付で掲載した「ジョンソン首相の怒り=輸入検査キット、中共ウイルスが付着 故意か」というタイトルの記事。「英メディア『CD Media』の報道による」とした上で「中国から発送され、ユーロフィン社が組み立てた検査キットが新型コロナウイルスに汚染されている」ために「英国のジョンソン首相が怒って中国企業ファーウェイとの5G通信に関する契約を取り消すと述べた」という内容だ。
しかし「CD Media」が根拠としている同様の内容の海外の複数の記事について、国際的なファクトチェック団体「アフリカチェック」はすでに「誤り」と認定。サイトで「ファーウェイと検査キットは無関係」「イギリスではその検査キットは使われていない」などと公表している。アフリカチェックは南アフリカなどに拠点を置く独立機関。
ユーロフィンはベルギーに本社を置く食品や医薬品などの臨床検査会社で、3月下旬から欧州の新型コロナウイルス検査を請け負っている。ユーロフィン日本支社は検査キットにウイルスが付着していたとの情報について毎日新聞の取材に対し「本社で確認中だが、現時点で事実であるということは一切ない」と回答した。
(4月16日 20:58 毎日新聞)
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