建武
神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、被害を受けて昨秋から療養中の男性教諭(25)が別の市立小学校に異動し、4月の新学期から復職することが31日、同市教育委員会などへの取材で分かった。男性教諭は学級担任を務めるといい、既に着任した学校で同僚らの支援を受けつつ、授業などの準備を進めている。
男性教諭は新採用1年目の2017年から、東須磨小で同僚教諭4人から暴行などのハラスメント行為を受けた。羽交い締めにされて激辛カレーを食べさせられたり、人格を否定される暴言を繰り返し浴びせられたりし、19年9月から適応障害などで療養していた。
関係者によると、男性教諭は投薬やカウンセリングを通じて徐々に回復。療養中、教え子らから励ましの手紙を受け取り、「もう一度立ち上がろうと思えた」として復職を強く望んでいた。一方で、東須磨小周辺の風景を見ると体調を崩すこともあったため、異動を前提に市教委と時期や勤務先を検討していた。
東須磨小の問題では、市教委が今年2月、加害教諭のうち2人を免職、1人を停職3カ月、もう1人を減給の懲戒処分にした。また兵庫県警は暴行と強要の疑いで4人を書類送検し、神戸地検が3月27日、「社会的制裁を受け、被害教員が処分に納得している」などとして起訴猶予処分とした。(佐藤健介、井上 駿)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000000-kobenext-soci
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