児童に繰り返し体罰で教諭を処分

和歌山市の小学校で６年生を担当する男性教諭が、児童の腹部に足で乗ったり、頭をたたいたりする体罰を繰り返していたとして、停職６か月の懲戒処分を受けました。

処分を受けたのは、和歌山市の小学校で６年生のクラスの担任を務める４６歳の男性教諭です。
和歌山県教育委員会によりますと、この教諭は去年１２月、クラスの数人の児童に対して、こぶしでこめかみを強く押したり、頭をたたいたりしたということです。
さらに、逃げようとした児童１人があおむけに倒れた際、足で腹部に乗ったほか、「帰れ」などと言って、校門近くまで連れて行ったということです。
保護者からの訴えで発覚し、県教育委員会が調査した結果、教諭はクラスの担任となった去年４月以降、３７人いる児童の半数程度に対し、体罰を繰り返していたことがわかったということです。
中には、こめかみをこぶしで押した際に、爪が引っかかり、児童が出血したこともあったということで、教諭は、「クラスをまとめたいという思いが強すぎ、体罰への認識が甘かった」などと話しているということです。
県教育委員会は、７日付けで、この教諭を停職６か月の懲戒処分としたほか、校長を戒告の処分にしました。
県学校人事課の深野泰宏課長は、「県民の信頼を損ね誠に遺憾だ。スクールカウンセラーを派遣するなど、児童の支援も行いたい」としています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200207/2000025107.html