- なんでも
- 永治
- 20/01/19 00:38:50
「今年も豪雨や台風が確実に来ると見たほうがいい」
東京五輪・パラリンピックの開催時期は台風や豪雨のリスクが高い。巨大台風が直撃し、大混乱に陥る恐れもあるのだ。日本人でも避難がままならないのに、開催期間中に東京だけで1千万人を超えそうな外国人観光客への対応は困難だ。
「ラグビー・ワールドカップでも開催中に台風が直撃しており、台風直撃は十分にあり得るシナリオです。ホテルなどではスタッフが避難誘導できても、民泊ではどうするのかなど課題は多い。外国人観光客に適切な情報を届ける仕組みづくりが求められています」
巨大地震も要警戒だ。立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学教授は、「不穏な動きは出ている」と指摘する。注目するのはフィリピン海プレートの動き。南海トラフ巨大地震に関わりそうな地震が、和歌山県と徳島県の間の海域や高知県西部で起きている。
「地震の巣」である相模トラフも危険だ。海側のプレートが陸側の下に沈み込んでいて、首都直下地震につながれば壊滅的な被害が生じかねない。沖縄の島々の東側に沿ってある琉球海溝でも地震が頻発している。
火山活動も活発になっている。19年10月には鹿児島県の口永良部島で火山性地震が多発。11月には同県の薩摩硫黄島、続いて桜島も噴火した。
「これらの活動を見ると、南海トラフと連動して相模トラフや琉球海溝も動く、『スーパー南海地震』の可能性が高まっているかもしれません。地震はいつ起こってもおかしくないと警戒するべきです」
スーパー南海地震のような大地震が起こると、富士山や箱根山、浅間山などの噴火につながる可能性もある。そうなれば交通機関はマヒし、物流は大打撃を受ける。
「火山灰が降ると、電子機器などが使用しにくくなり都市機能は大きく低下します。物流も止まり、輸入する食材が不足するリスクがある。これは致命的になりかねない。政府は対策を進めていますが、十分とは言えません」
最悪の事態を想定しておくべきだ。避難場所の確認や水・食料の確保など、自分で自分の身を守れるように備えておこう
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