アメブロ【サラ・カーニー】 へのコメント(No.553

  • No.553 こぴぺ

    21/05/01 00:35:52

    エフェメロスの羽根。
    2021年04月27日 16時27分16秒
    テーマ:ブログ

    ギリシャ語でエフェメロスとは、
    「1日だけの存在」「はかない命」という意味。

    かげろう。のイメージだったが、数日前その
    イメージが少し覆される出来事に出逢った。


    ヤマトシロアリの羽アリのこと。

    羽アリといえば、皆さんはどんなイメージだろうか。
    見かけるとヤバい、厄介者、気持ち悪い、害のある虫、
    白アリ駆除…

    もちろんこういう感じをお持ちだと思う。

    世間一般では家を食い尽くすと忌み嫌われる、
    その白アリの生態を学ぶ機会を仕事関係で頂いた。

    コロニー(巣)内では、女王アリが産卵して巣内の
    白蟻の個体数を日々増やしてゆく。

    白蟻は、役割分担をして暮らしているので、
    自分たちが仲間として養える環境ではない個体数に
    まで増えてしまった、と判断した場合には…

    その時には羽アリを外に出すという行動をとる。
    数年に一度、決まった時期に羽アリを大量に
    巣から放出させるのだ。

    これを群飛という。

    4月下旬~5月中旬の晴れた日の午後から夕刻まで。
    その期間はわずか2-3日。
    実際の群飛を目撃すれば、かなり圧巻である。
    …が私はキモイというのが正直なところだった。

    コロニーの規模にもよるけど、その数およそ数千匹。
    部屋の壁1面が黒く見えるほど…
    その飛び立つ羽アリは、巣の中のわずか約5%が
    女王蟻により選ばれるという。

    群飛後に羽アリはその羽を自ら落とし新しい場所で
    営巣を始めるため、つがいで生殖虫(王・女王)となり、
    新しいコロニーを形成するのだ。

    羽アリは飛行能力はとても低く、せいぜい100m
    くらいしか飛べない。だからほとんどが風任せ。
    運よく土の上に着地できれば、羽を自らの意思で落とし、
    パートナーを見つけてつがいになり…また地中に戻る。

    そして新天地で子孫を増やし生きてゆく。

    と書けば、とても綺麗な話だけど…

    実は群飛した羽アリがすべて生息虫になれるかと
    いうと、それは大間違い。
    すずめ、つばめ、あぶ、アリやムカデなどの天敵に
    食べられたりして、生き残って営巣できる確率は
    なんと0.01%以下とも言われる。

    え?わずか0.01%以下?ほとんどないやん。

    では、何の為に巣から出されるの?

    分かりやすく言えば、口減らし、リストラのようなもの。
    見捨てられた子供たち?いや、役立たずの老兵?

    きつい書き方だが、そういうことだ。

    選ばれたものは巣から「出てゆけ通告」され、
    自らの意思で出てゆく、いや追い出されるのだ。

    なんて悲しい。私は女王蟻に怒りすら感じた。

    そして巣から飛び立ち地表に出るその短時間の
    ためだけにその「羽」の存在がある。

    もう一度言う。

    その確率が0.01%以下ということは、
    ほぼ生きては行けない。ということだ。

    そのことを
    羽アリたちが承知かどうかは知る由もないのだが、
    巣を守るために、それでも自ら出てゆくのだ。

    切ない。あり得ないよね。

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