• No.1 匿名

    19/11/29 18:58:00

    ■きっかけは連続殺傷事件
    活動を担うのは、ボランティア団体「イチゴイニシアチブ(以後、「イチゴ」と表記)」(東京都大田区)だ。代表は、ファッションのPR事業を手掛けている市ケ坪さゆりさん。活動を始めたきっかけをこう説明する。

    「理不尽な目に遭った子どもが、そのまま成長して怒りや悲しみを社会に対して爆発させることもある。2000年代後半は、連続殺傷事件などが相次ぎました。一方で児童虐待のニュースは後を絶たない。『何かできないか』と思い、『子どもの誕生日をお祝いしたい』と最寄りの施設の門をたたいたのがきっかけです」

    市ケ坪さゆりさん。「日本の伝統的な慶事には子どもを笑顔にする力がある」と語る

    団体名の「イチゴ」は一期一会に由来する。
    「イニシアチブ」は大人が率先して行動し、子どもを祝福しよう、という思いが込められている。
    シンボルは赤いイチゴで、ブローチも製作した。
    ブランディングのプロである市ケ坪さんらしいアイデアである。

    施設側から「誕生日だけでなく、ぜひ七五三も」という依頼があり、付き合いのあった美容師やカメラマンらに声を掛けると多くが快諾してくれた。
    活動の幅は設立当初より広がっている。七五三で用意する着物は、活動に賛同してくれた人たちからの寄付がほとんどだ。施設にある着物を使う場合は修繕することもある。

    「ある施設から『卒園してなかなか顔を見せない子に振り袖を着せたい』との要望を受け、成人式も手掛けました。職員さんの『お帰りなさい。ずっと気に掛けて見守っているよ』というメッセージを伝えられたように思います」

    活動を開始して9年目。コアなメンバー約10人以外に、サポートしてくれる人も増えた。

    ■神社で記念撮影 
    七五三の日は最後に近くの神社に行って、集合写真を撮ることが多い。11月17日もホームで子ども全員の着付けをした後、イチゴのスタッフはホーム職員らとともに近くの座間神社へ移動した。境内には晴れ着姿の子どもたちの歓声が響く。袴が足に絡まり、転びそうになる男児も。大人たちは走り寄って支え、着崩れを直した。

    成長を見守ってきた職員は「大きくなったなぁ」としみじみ。おめかししたわが子の姿に目を細める生みの親もいた。参拝客からは「かわいいね」「おめでとう」などと「祝福のシャワー」を浴びる。

    市ケ坪さんは「この瞬間が見たくて活動している」と話した。小春日和の夕方、境内で記念撮影をしてこの日の活動は終了となった。

    大事なトリを務めたカメラマンの南部智則さん(42)は、5年ほど前に市ケ坪さんの誘いで活動に加わった。

    多くの施設を訪問してきて、「人見知りの子、すごく甘えてくる子、感情に波のある子などさまざま」と子どもたちの印象を語る。南部さんは撮影する時に「こっち向いて」「笑って」などの指示は、ほとんどしない。自然な表情をそのまま写すようにしている。

    「生きているままがいい。すべての子どもたちの命を祝福するという気持ちです」

    写真はプリントして台紙に貼り、施設と本人、生みの親に贈る。

    メンバーの中にはヨガ講師の井上美須加さんもいる。この日は美容師やカメラマンをサポートし、ムードメーカー役を果たした。普段はヨガのレッスンをしているが、月に1回、大田区にある成田山圓能寺で「ドネーション・レッスン」を開催している。受講費をイチゴに寄付する取り組みだ。

    「七五三のときは、美容師のスキルが子どもを美しくし、カメラマンが最後を飾ってくれます。でも直接、役立つスキルがなくても、気持ちさえあればイチゴに貢献できます。才能を生かしてお金に換え、活動費に充てれば“いい循環”を生むことができるからです。誰でも子どもたちの七五三を祝う力になれます」

    イチゴは今年の七五三で首都圏と大阪の7施設を回り、37人の子どもを祝福した。ピークの11月17日は午前中に都内の児童養護施設で7歳女児の七五三を祝った。

    施設の職員が前日に「お行儀よくしていられるか不安」と心配するほど活発な女児だったが、華やかな着物に身を包んで、おしとやかに振る舞っていた。

    >>2

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

広告

返信コメント

  • まだコメントがありません

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。