匿名
11/22(金) 16:00
たくらみ中学年(小学3・4年生)クラスでは現在、「選択」をテーマにしたプロジェクトに取り組んでいます。
「人生は選択の連続である」を合言葉に、議論を通じて、身近な「答えのない問い」について考え続けています。
プロジェクト2日目は、前回の授業を欠席した子がいたので、まずはじめに議論を進めていく上でのルールと意見の述べ方の基本型を全員で再確認することにしました。
<議論のルール>
(1)他人の発言をさえぎらない
(2)話す時はだらだらしゃべらない
(3)分からないことがあったら、そのままにせず質問する
(4)どのような意見であっても間違いと決めつけない
(5)最後まできちんと話を聞く
<意見の述べ方>
まず最初に結論を言い、その後でその結論となる理由を述べる
「つい普段の話し方になっちゃう時があるねんなあ」
最上級生の男の子がポツリとつぶやきました。
自分の考えを相手にわかりやすく説明したり、人の話にしっかり耳を傾けたりするのは意識しないとなかなか難しいもの。まだまだ慣れないようですが、自分自身を客観的に振り返ることができているのは素晴らしいことです。
議論のルールの再確認を終えると、早速ケーススタディーに入ります。
「今日はどんなことについて話し合うんやろ?」
たくらみキッズはそわそわしながらお題発表を待ちます。
私は今回の議題として「電車の優先座席」について話し合うことを子どもたちに伝えました。
車内で優先座席だけ空いているのを見つけたときに、周囲にお年寄りや体の不自由な方がいなければ、あなたならその優先座席に座るだろうかという内容で子どもたちに問いかけます。
どちらの立場を取るか、そしてその理由はなぜなのか。
彼らは早く発表したいというはやる気持ちを抑えながら、ワークシートに自分の意見を書き進めます。
ワークシートを一通り書き終えたところで各自の意見を聞くと、全員が「座らない」を選んでいました。
「体が不自由な人が後から乗ってくるかもしれへんやん」
この意見を聞き、他の子もうんうんとうなずきます。
「体が不自由な人が来た時に席を譲ればいいんじゃない?」
私が素朴な疑問をぶつけると、「席が空いていないのを見て、がっかりさせたくない」という返事が返ってきました。
そんな中、小3のAくんは「お母さんに怒られるもん。あと、周りの人にこそこそ言われるのも嫌やし」と正直な気持ちを吐露してくれました。
同じ結論でも、その理由の違いが浮き彫りになってきます。
「じゃあ、もし優先席に座っていて、次の駅でお年寄りが乗ってきたらどうする?」
当初の条件を少し変更し、再び問いかけます。
「そりゃ、『どうぞ』と席を譲るに決まってるやん」
「私も!」
「僕は何も言わずに席を立つ、かな。そっちの方が相手も気を使わへんと思うし」
普段の教室での振る舞いから、応対の様子がなんとなく想像がつくのが面白いところです。
他にもいくつか追加条件を出した後、今度は立場を変えて、車内で体が不自由な人がいるのに席を譲らない人を見かけた場合にどうするか聞いてみることにしました。
子どもたちは実際に同様の場面に遭遇したことが何度もあるようで、思わず声があがります。
結果的に、年上の人に直接物申すのは怖いというのが全員に共通する意見でした。
ただ、小4のKくんからは、小さい声で「席を譲れ~」と呪文のように唱えるという予想外の意見も飛び出します。
以前にその作戦を実施した際に効果があったという彼の主張に対して、「ほんまに?」とクラスメートからも笑いがこぼれます。
ふりかえりでは、自分の意見の根底にある判断基準はいったい何なのかについて考えました。
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1件~5件 ( 全5件)
*コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています
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No.1 天慶
19/11/22 18:09:45
目に見えない部分に障がいを持ってる人がいるってことも教えないとダメだね。
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No.2 嘉承
19/11/22 21:58:27
二次方程式とか、大人になってから使うことのない事を教えるより、こういう道徳的な事をもっとやればいいのにね。
返信
No.3 安永
19/11/22 22:01:44
唱えるの可愛すぎ笑
返信
No.4 平成
19/11/22 22:43:14
目に見えて体が不自由な人や妊婦アピールしてる人だけじゃないことを教えた方がいい。
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No.5