康応
安倍晋三首相の妻、昭恵氏が22日の「即位礼正殿の儀」で着ていた膝丈の白のドレスが、SNS上で「場違い」「ドレスコード違反ではないか」などと話題になっている。確かに他の参列者に比べて丈が短いようだが、本当にドレスコードに違反しているのだろうか。調べてみた。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】
◇変わった袖の膝丈ワンピースに疑問の声
昭恵氏は22日、安倍首相とともに正殿の儀に参列。膝丈の白っぽいワンピース型のドレスで、袖はひじのあたりから釣り鐘のように膨らんだ独特の形状だった。
この姿がテレビで中継されると、ツイッターでは疑問を投げかけるコメントが相次いだ。
「今日は何の日か知ってるの? この袖にミニスカート ドレスコードも知らないの?」
「(周りから)浮いちゃっている」
「結婚式の2次会? 常識はずれ? 残念」
◇「デイドレス」に該当するかがポイント
参列者が並んだ映像では、近くの元首相夫人らの女性は着物やロングドレス姿で、座って膝が見えるほどの服装の人は見当たらない。ふさわしくない格好なのか。首相官邸がホームページで公表している「即位礼正殿の儀の細目について」には、参列者の女子の服装について「ロングドレス、デイドレス、白襟紋付又(また)はこれらに相当するもの」と記されている。
昭恵氏の服はロングドレスや着物ではないので、デイドレスに該当するかが問題になる。あれはデイドレスといえるのだろうか。
◇「答えられない」と宮内庁
内閣府皇位継承式典事務局に聞くと「ドレスコードは皇居・宮殿行事に準じて設定しているので、定義は宮内庁に聞いてください」。宮内庁報道室は「デイドレスはこちらが定義しているわけではない。外務省のホームページでは、普通丈のスーツ、ワンピース、アンサンブルなどとしています」と回答。「では、昭恵氏のドレスはデイドレスに該当するのか」と聞くと、「一人一人の服装についてはこちらが何か言うことではないので、答えられない」と言う。
◇「意外だが許容範囲」
皇室のファッションに詳しい大東文化大の青木淳子特任准教授(比較文化学)は「最初見た時、意外に感じました」と話す。「服飾史では、デイドレスは夜のドレスと比較して袖が長く、首元も詰まったもので、丈も長いというのが一般的だったからです」
「ただ」と青木さんは言う。「現代で日中着る服と考えると、ワンピースで膝丈のものでも許容範囲という解釈は可能です。今回のドレスコードにデイドレスが入っているのも、訪問する側に配慮して、改まった服装であればよいと幅広く解釈できるようにしたのではないでしょうか」。さらに袖については「すてきでしたよね。白も結婚式の参列者はそぐわないとされますが、儀式ではいいと思います」。
◇「トップレディーとして違和感」
一方、首相ら国会議員にスピーチのアドバイスをしてきたパフォーマンス心理学の専門家、佐藤綾子・ハリウッド大学院大教授は「似合っていると思いますが、トップレディーとしてどうかと言われると違和感がある」と話す。「ドレスコードを見ると、かなりフォーマルなものが求められている。海外の皇室参列者では民族衣装の人もいましたが、それはその国の特徴を示すもので、ありだと思います。だけど、昭恵さんの服装は日本を代表したものではないし、あれがデイドレスかといわれると、隣の家にちょっとパーティーに行く時に着るような感じです」と指摘。そしてこう続けた。「なぜ昭恵さんがこの服を選んだのかはわかりませんが、目立つのは確かです。これまでも行動で物議を醸したことはありましたが、それが服装でもあったということでしょうか」
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