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- 元治
- 19/10/03 11:00:15
商標登録もされているヤマト運輸の「宅急便」。その「急」の文字が走っているデザインになっていると、ツイッターで先日話題になりました。デザインの狙いや宅急便の命名の由来について取材しました。
■宅急便は登録商標
黒い親猫が口に子猫をくわえた姿でおなじみの「クロネコマーク」。
誕生したのは1957年6月で、業務提携していた米国の運送会社アライド・ヴァン・ラインズ社の「親子猫マーク」が関係しています。
そのマークに込められた「お客様の荷物をていねいに取り扱う」という思いに、創業者の小倉康臣社長が共感したのがきっかけだったそうです。
その後、競争が激しくなった長距離トラック輸送では成長は厳しいと判断し、1976年に国内初の「宅急便」を開始。一般消費者を対象としたサービスを開拓してきました。
宅配便が一般名称なのに対して、宅急便はヤマトホールディングスの登録商標です。
■ツイッターで「急」が話題に
先月23日、その宅急便の文字を見た書道家でクリエイターのもにゃゐずみ(@Monyaizumi)さんが、こんなツイートを投稿しました。
「生まれてから幾度となく見ていたはずの『急』、走っていた事に今日初めて気づいた。小さいころロゴをブタだと思ってたし、クロネコヤマトは謎が多い………」
トラック側面を写した画像が添付されており、確かに急の文字の「心」が人の足のようなデザインになっていて、走っているように見えます。
■ヤマト運輸に聞きました
いつごろから、どのような理由でこのデザインを採用したのか? ヤマト運輸の広報担当者に尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「はっきりとした狙いや理由はわかっていません。このデザインは、宅急便サービス開始時の1976年1月20日から同様のものを使用しています」
宅急便という名称の由来についても、「翌日着くから早い」といった特性を踏まえたからという説や、「宅配」「速い」「便利」というサービス内容を具体的に表現したといった説などがあって、はっきりとしないそうです。
話題になったことについては「関心を持っていただき大変光栄です」とした上で、こう話します。
「2019年11月にヤマトグループは創業100周年を迎えます。次の100年に向けてさらに成長していくため、お客さまのご期待に沿えるよう、それぞれに合ったサービスをお届けし続けます」
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