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- 匿名
- 19/08/31 12:08:34
この夏、帰省や行楽で車を運転している時に、「あおり運転殴打事件」の宮崎文夫容疑者(43)のような“危ないドライバー”に出会ったら──そう怯えた人は少なくないはずだ。
チューリッヒ保険会社が2018年に行なった実態調査では、あおり運転をされた経験があると答えたドライバーが約7割を占める。なかでも「車体を接近させて、もっと速く走るよう挑発された」という行為が多いという。
車に乗っている限り、いつ、どこで「ヤバい車」に遭遇してしまうかわからない。
いまやツイッターを覗くと、ドライブレコーダー(ドラレコ)で撮影したあおり運転の情報や映像が続々と出てくる。
宮崎容疑者の事件も、被害男性のドラレコに記録されていた動画がネットに投稿され、それが拡散したことが事件化のきっかけだった。
今年3月に開設されたサイトでは、あおり運転をした車を記録したドラレコ動画を被害者が投稿するサイト。
“加害車”のナンバーにボカシなどの処理をしないまま掲載するのが特徴で、すでに約1万件ものナンバー情報が集まっている。
サイトの運営者が取材に答えた。
「このサイトを立ち上げたのは、2017年の東名高速でご夫婦が亡くなった事件をきっかけに、あおり運転が社会問題化したからです。並行してドラレコが普及し、ツイッターやユーチューブにあおり運転の動画がアップされるようになりました。しかし、そうした情報は個々で公開しても埋もれていくだけなので、投稿の場を作ったほうがいいと考えました。それによって、あおり運転が抑止されたり、誰もが安全運転を心がけたりするようになればと思ったのです」
サイトには、危険なあおり運転だけでなく、スピード違反や信号無視、当て逃げ、迷惑駐車・無断駐車などの悪質行為をしている車の情報も投稿される。
車のナンバーに加え、悪質行為の発生日時、地域・場所、種類、車両のタイプやメーカーなどからも検索でき、多くの投稿情報に証拠として画像や動画が添付され、どういった悪質行為を受けたかの説明がある。
たとえば、今年1月に発生した事例として、車のナンバー、タイプ、色、メーカー、車種、発生場所が記載され、〈1車線になった下りで車線がないのに右から強引に割り込み急制動をかけられました。
危険なので反対車線にでて前にでました。
その後15km(中略)延々とあおり運転をされました〉(原文ママ)という投稿者の声と、証拠となる動画も見られるようになっている。
これらはあくまで“被害者=投稿者”の主観に基づく訴えではあるが、自分が頻繁に使う道路で起きた悪質行為の情報を検索して警戒すべき車のナンバーを覚えておくことや、自分があおられたと感じたときにナンバーを覚えておいて、同じ車が過去にも悪質行為をしていないかを調べて、警察に相談するといった使い方も考えられる。
投稿数は1日に100件を超えることもあり、今月だけで3000件以上(8月22日現在。以下同)の情報提供があったという。
「宮崎容疑者の事件後に閲覧数が増え、時間によってはサイトにつながらなくなることも。1日に数万人単位の閲覧があると思います」
興味深いのは、そうした寄せられた情報から「危ない車」の傾向が読み取れることだ。
サイトにはナンバーの掲載だけでなく、「一連指定番号別の悪質車両ランキング」も公開されている。
危険運転などの投稿があった車のナンバーの傾向をランキングしたもので、
1位は「8888」、2位「…1」、3位「8008」
4位「…5」、5位「…8」となっている。
印象に残りやすいナンバーだから通報が多いとも考えられるが、末広がりの「8」が多いようだ。
「地名別の悪質車両ランキング」では、
1位横浜ナンバー、2位名古屋ナンバー、
3位浜松ナンバー、4位熊谷ナンバー、
5位大阪ナンバー
となった。
やはり登録台数の多い地域が上位にあり、悪質運転と地域性を短絡的に結びつけることはできないが、あおり運転を警戒する意識を高める上では、こうした情報が役立つかもしれない。
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文永