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明治
「ハーフの子を産みたい方に。」――。呉服店の「銀座いせよし」(東京都中央区)が約3年前に制作したポスターに、ツイッターなどで批判の声が上がっている。着物姿の若い女性が歩く姿に冒頭のキャッチコピーをつけたもので、専門家は「さまざまな立場の人をおとしめる広告だ」と指摘する。【待鳥航志、塩田彩/統合デジタル取材センター】
◇広告業界の新人賞を受賞
いせよしなどによると、このポスターは2015~16年、広告大手の博報堂に所属するコピーライターが制作。16年2月29日~3月6日に、東京メトロ東銀座駅構内に掲示された。着物を着た女性の写真と共に、他にも「ナンパしてくる人は減る。ナンパしてくる人の年収は上がる。」「着物を着ると、扉がすべて自動ドアになる。」などのキャッチコピーがあしらわれた5パターンのポスターがあった。
当時は目立った批判を呼ばず、広告業界関係者でつくる任意団体「東京コピーライターズクラブ(TCC)」が優れた広告制作者に贈る「TCC賞」で、この広告を制作したコピーライターが16年度の新人賞に選ばれていた。
◇「着物に関心を持たない方に目を向けていただきたい」
ところが今週になって、ツイッター上で3年前のTCC新人賞受賞を伝えるいせよしのブログ記事が拡散。「着物を着れば、外国人男性に見初められる」と読み取れるキャッチコピーに、「下品すぎる」「(日本人と外国人の両親を持つ)ダブルの人をバカにしてるし、女性をバカにしてるし、日本人をバカにしてる」「着物会社自身が着物文化を最大限に侮辱している」といった批判が殺到。また、TCCにも「なぜ賞を与えたのか」など疑問の声が上がっている。
いせよしはブログからこの記事を削除した。20日、毎日新聞の取材に書面で「これまで着物にあまり関心を持たなかった方にも目を向けていただきたい、というのが企画の意図」と説明し、ネット上での批判については「いただいたご意見を真摯(しんし)に受け止め、今後の広報活動の参考とさせていただきます」と回答。同様のコメントをホームページにも掲載した。
TCCによると、賞は毎年、全国に約900人いる会員の中から選ばれた選考委員約35人が投票で決定。いせよしの広告ポスターは5枚1組で応募されたという。担当者は「判断基準も選んだ理由も選考委員によって異なり、授賞の理由として明文化されたものはない」と話した。博報堂は「クライアント案件に関わることなので、取材にはお答えできない」とした。
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No.8 天永
19/06/21 12:52:25
戦後のパンパンの人が華やかな服を着て仕事していた時代から進歩してないってこと?
昔は戦争で両親亡くして幼い弟や妹と一緒に生きていかなきゃならない女性が仕方なくパンパンしてたんだろうけど、今の日本で着物買う余裕のある人が何で「外国人」にナンパされなきゃならないのよ?
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No.7 暦仁
19/06/21 12:17:37
コピーライターの主観すぎる気がするな…
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No.6 正長
19/06/21 12:06:48
このハーフって、白人とのハーフ限定って事だよね
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No.5 仁寿
19/06/21 11:46:55
女を売る道具として着物をアピールしなくてももっと他にあったんじゃないかなとは思うけど
まぁ実際着物着てたら外国人に声かけられる率は上がるんだろうし、若いヘラヘラしたのが声かけてくることもないんだろう…自動ドアはわからんけど着物着てる人と行動してたら色々気を使ったり手助けしたりはあるのかな。
今は国民総クレーマー時代だから考える方も大変だね。
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No.4 天長
19/06/21 11:44:05
どーでもいいわ
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No.3 万延
19/06/21 11:38:43
ツイッターでザワついてたやつかー。
呆れて言葉も出ないよ。
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No.2 寛喜
19/06/21 11:37:23
言いたいことがまったくつたわってこないキャッチコピーだわ
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No.1 主 明治
19/06/21 11:37:08
◇ハーフの古いイメージを再生産
この広告について、大阪市立大都市文化研究センター研究員で社会学や文化研究が専門のケイン樹里安(じゅりあん)さん(30)は「まるで親のアクセサリーのように、ハーフの子を持つことを推奨するかのような表現で、当事者だけでなく親も傷つけている。年収の高い外国人、特に西洋人に喜ばれるために着物を着るかのような表現でもある」と指摘。さらに「『ハーフ』は多様な存在なのに、この広告は『欧米白人系で容姿端麗』という古いイメージを再生産し、女性を『産む性』のように描いている。この広告がいつ作られたかにかかわらず問題だ」と話した。
◇「全方位的に人々をおとしめる広告」
ケイン樹里安さんによると、1970年代以降、ハーフモデルが登場する中で、欧米白人系の一部のハーフだけが憧れの対象にされてきた。15年にミス・ユニバース日本代表に選ばれたアフリカ系米国人と日本人のハーフの女性に対しては「日本人らしくない」とバッシングが起きた。今回の広告が制作されたのも同時期で、ケイン樹里安さんは「多様なハーフが社会に受け入れられていない状況は変わっていない」と指摘する。
他のキャッチコピーについても「『ナンパをしてくる人の年収は上がる』というコピーは、女性は声をかけられるのを待つだけという受動性や、年収が低い男性は女性に受け入れられないというイメージを強調しており、全方位的に人々をおとしめている。この広告が作られたということだけでなく、コンテストで評価され、入選したこと自体が大きな問題だ」と批判した。
◇問題は現在進行形
ハーフをテーマに研究する社会学者の下地ローレンス吉孝さん(32)も「今回の広告が3年放置されている間に、目にして傷ついた人がいるかもしれない。これからも同様のキャッチコピーが出てくる可能性があるし、日常的な会話の中で同様の言葉を言われている人もいて、問題は現在進行形だ。こうしたコピーがなぜ出てきたのか、社会的背景を問い直す必要がある」と語った。
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