昭和
神社や寺に参拝した証しとして押印される「御朱印(ごしゅいん)」が、インターネット上で転売されている。特に改元に関するものには高値がついており、中には20万円以上で取引されるケースも。
本来は信仰にかかわる品である御朱印が安易に収集され、売買されている現状に、御朱印の配布自体を取りやめる神社も出始めている。
大手オークションサイトでは5月上旬、平成最後の日である4月30日と、令和初日となった5月1日の日付が入った明治神宮の御朱印がセットで出品され、27万3000円で落札された。
明治神宮の御朱印は通常、500円の初穂料を納めれば誰でも入手可能だが、改元初日の5月1日は一時的に10時間待ちという長蛇の列ができており、値段がつり上がったとみられる。
もともとは中高年が主だった御朱印集めは数年前から若者の間でもブームとなって御朱印を納める御朱印帳を持参し寺社をめぐる女性を表す「御朱印ガール」という言葉も登場。
改元時には多くの人が記念の御朱印を求めて各地の寺社に足を運んだが、手に入れた御朱印をネット上に出品する行為も目立つ
フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たした羽生結弦選手ら、アスリートが必勝祈願で参拝することで知られる大崎八幡宮(仙台市青葉区)でも「令和元年五月一日」の墨文字の入った御朱印が、フリーマーケットアプリで売りに出されていた。
「(御朱印をネット上で取引するのは)もってのほかだが、そもそも他人がお参りしたものを欲しがる人がいるのだろうか」
同神社の権禰宜(ごんねぎ)の及川剛幸さんは、複雑な表情を浮かべた
こうした「異常事態」を受けて、東京・浅草の浅草神社では17日から始まる「三社祭」の期間中、例年行っていた特別な御朱印の配布を取りやめるとフェイスブックを通じて発表した。
同神社では改元前後の4月27日~5月6日に数量限定の特別な御朱印を配布したが想定の3倍に当たる約3000人が殺到、中には神社の職員や巫女に暴言をはいたり、職員を取り囲んで罵声を浴びせたりするなどマナーの悪い参拝者もおり「祭り期間中の混乱を避けるため決めた」という。
山口県内のある神社の権禰宜は「境内を参拝せず、スタンプラリーのように御朱印だけもらって帰る人もいる。ブームが過熱し過ぎて、御朱印を通じて神社や寺を身近に感じてほしいというわれわれの思いとはまったく別な方向に進んでしまっている」と危惧する。
産経新聞 05/15
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