• No.7 令和

    19/06/08 14:21:00

    ○コメント
    <中村芝翫>
    今回お声をかけていただき、すごくありがたいです。わたしは歌舞伎育ちなので、すでに原作者が他界している物語を演じてきました。でも今回は原作の池井戸先生に自分の演技を見ていただける。その点は非常に興味深いです。池井戸作品は人間の鼓動、心のひだが感じられる等身大の人の心を描いていると思います。役者が寄りかかれる原作というのは魅力的で、言い訳が聞かないという部分では苦労しますが、頂上はひとつだけど登山口がたくさんある山のようです。楽な道を選ぶか困難な道を選ぶかは自分ですが、演出の福澤さんに導いていただきます。大泉さんとは、ずっと前に一度お目にかかったことがありますが、非常に多面的な役者さんだと思います。お芝居やバラエティに出演されているのを拝見するにつけ、“音のいい役者さん”でいらっしゃると感じます。心地のよい響きのある役者さん。今回がっちり組んでお芝居ができることで、わたしの中の新しい部分を引き出していただけると楽しみにしております。わたしが演じる風間という男は創業者の孫で三代目社長。50歳を超えたこの風間という男が今も引きずっている親の七光りを一つ消し二つ消し、その中でも生きる人間としてのプロセスを描いていけたらいいなぁと。そういう人でも魅力があるというところを見せたい。人間生きていれば山あり谷ありですから、わたしが生きてきた経験からそういうところを見せたいです。<上川隆也>
    池井戸先生原作のドラマには出演させていただいたことがありますが、作品ごとに色合いも変わっていくのだと思っていますので、今回新しい作品と出会うという気持ちでおります。大泉さんと現場でご一緒する機会は、これまで一度しかないのですが、画面を通して彼の姿を数限りなく見ている気がします。朗らかな印象が強いですが、今回の役回りはこれまでと一味違う「才気溢れていながら苦悩を強いられる役回り」で、わたしはその苦悩を強いる男・滝川を演じます。今までにない新鮮味を覚えています。滝川を演じるにあたり、小細工せずにいけたらと思います。“企みながら企まない”というようなアプローチで臨みたいと考えています。
    <プロデューサー・伊與田英徳>
    池井戸潤さんの新しい原作で、新しいドラマができることになって、大変ワクワクしております。そして東京進出した時の舞台を見て以来「TEAM NACS というすごい集団といつか仕事をしたい」と思っていました。北海道ローカルのイベントにも何度か伺ったことがあります。いろんなことを経て、このたび約5年越し念願がかなって大泉洋さんとご一緒できることができて、さらにワクワクしております。池井戸さんと大泉洋さんの新しい出会いから奏でられるエネルギーが、どんなドラマになるのか、今から楽しみです。私どもスタッフも全力で挑みます。そして、主演の大泉洋さんに引き続き、素晴らしいキャストの皆様に集まっていただくことができました。大泉さん演じる君嶋隼人の奥さんを想像したときに、松たか子さんの顔が浮かびました。本読みのときに、あまりにも息が合っていて、今回が初共演(実写)とは思えないほどでした。私は念願かなって初めてご一緒させていただきます。今までにない松さんが見られるのではないかと楽しみにしています。君嶋に立ちはだかる敵役を、上川隆也さん、中村芝翫さんに演じていただくことになってワクワクしております。上川さんは学生時代からあこがれていた俳優さんで、今回、最大の敵役として物語の要の位置をしっかりとお願いできて大変光栄です。優しさから醸し出される怖さを演じられるのは、上川さんしかいらっしゃらないと思っております。そして、芝翫さんはスペシャルドラマに出演していただいたときに、そのオーラの大きさに驚いたことを覚えております。今回、物語をけん引していく重要な役どころを演じていただきます。どんな敵役になるのか大変楽しみにしております。この贅沢なキャスト陣が本気でぶつかりあった時、現場で一体どんな化学反応が起こるのか、私自身楽しみで仕方がありません。皆さん期待してお待ちいただきたいと思います。

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