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- 19/04/06 09:55:05
福岡市東区の児童養護施設「福岡育児院」(入所者56人)の男性職員が、入所する小学生男児の頭をたたくなどの不適切な行為を繰り返していたことが複数の関係者への取材で分かった。入所児童が児童相談所などに被害を訴えたことで発覚したという。施設側は一部が「虐待」に当たると判断し、3月に男性職員を6日間の出勤停止、監督責任があるとして施設長を3カ月の減給処分とした。
施設によると、男性職員は昨年11月、小学生同士のトラブルの仲裁に入った際、児童の説明に激高。「うそをつくな」と怒鳴って壁を殴り、1人のこめかみを拳でたたいた。別の日には廊下を走っていた児童2人の首に腕をかける形で制止した。いずれもけがはなかったという。
被害の訴えを受け、施設側は聞き取り調査を実施。男性職員は「感情的になってしまった」「(廊下を)走り回って危なかったので止めた。首に当てるつもりはなかった」と説明したという。施設側は一連の行為が心理的虐待や身体的虐待、不適切な関わりに当たると判断し、市に報告した。
男性職員は以前から児童への言動が威圧的だとして職員間で問題視されていたという。関係者は「上に報告しても現場の指導力不足のせいにされる。問題が起きても相談しにくい体質が施設にある」と話した。
蓑原朋子施設長は取材に「子どもが安心して過ごせるように再発防止に努めたい」と話した。市の担当者は「個別案件については答えられない」とした上で「市でも調査し、虐待や不適切な関わりと認められれば指導を行う」としている。
西日本新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190406-00010000-nishinpc-soci
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