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- 19/03/29 16:43:58
子供を身ごもったと思ったら、その胎児も身ごもっていた──そんな驚愕な出来事がコロンビア北部バランキージャで起きた。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」によれば、コロンビア人女性のモニカ・ベガ(33)は、2月22日に女児イッツァマラちゃんを帝王切開で出産した。
実はイッツァマラちゃんは一卵性双生児のひとりで、そのお腹にはもうひとりの胎児が入っていた。
2人が子宮内で双子として育っているあいだに、もうひとりがイッツァマラちゃんのお腹に取り込まれてしまったのだ。
臓器を押し潰してしまう危険性
高リスク妊娠の専門医ミゲル・パラ・サアベドラPhoto: Katie Orlinsky / The New York Times
この症状は「Fetus-in-fetu(胎児内胎児)」と呼ばれる。初期の受精卵の細胞分裂がうまくいかず、大きな胎児が小さな胎児を包みこんでしまうことにより起こる。
ベガの場合は35週目の検診で発覚し、2週間後に医師のミゲル・パラ・サアベドラが帝王切開でイッツァマーラちゃんを取り出すことになった。イッツァマラちゃんのお腹にいるもうひとりの胎児が成長していくにつれ、イッツァマラちゃんの臓器を押し潰してしまう危険性があったからだ。
米紙「ニューヨーク・ポスト」によれば、イッツァマラちゃんが誕生した翌日、今度は彼女に腹腔鏡手術が施され、体長5cmほどの胎児が取り出された。胎児は頭部や手足は未発達で、脳や心臓がなく命は助からなかったが、イッツァマラちゃんの健康状態には問題がなかった。サアベドラ医師は言う。
「少しだけ腹部に傷がありますが、いたって正常な赤ちゃんですよ。これから世界中に話題にされることを除けばね」
45年間お腹に入っていたケースも…
イギリスの医師会雑誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」によると、胎児内胎児は50万人に1人の確率で起きるという。これまでにインドやインドネシア、シンガポールなどで似た事例が確認されている。
しかも、長年発見されないケースもある。2015年、キプロスに住むイギリス人女性(当時45歳)は、子宮の腫瘍摘出手術を受けた。だが医師が腫瘍だと思って取り出した10cmほどの物質は、部分的に育った目や歯、黒い髪のある顔だった。彼女は一卵性双子で、胎児を腹部に抱えたまま生まれ、それまでの人生を送ってきたのだった。
COURRiER Japon
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190329-00000001-courrier-s_ame
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