富士山
1年前に乳児用液体ミルクが国内製造に向けて動き出しましたが、東日本大震災から8年目のこの日、本格発売となりました。詳細は以下から。
これまで日本では粉ミルクしか存在していなかった乳児用ミルク。この度緊急時や外出時などに重宝する液体ミルクが全国のドラッグストアやベビー洋品店などで発売されました。
粉ミルクはお湯を沸かして調乳する必要があり、飲ませた後も消毒などが必須のため、手間と時間が掛かることが大きな負担となっていました。
外出時に授乳するためにはお湯やミルクを冷ますための水筒などの多くの装備が必要となっていた他、深夜の授乳でも準備から片付けまでに時間が掛かって睡眠が圧迫されるなど、連日の育児に追われる親(主に母親)にとっては容易なことではありません。
加えて、震災時にはお湯が使えなかったり満足な消毒が行い無いケースが多く、東日本大震災や熊本地震の祭にフィンランドからの支援物資として送られた乳児用液体ミルクには大きな注目が集まっていました。
液体ミルクは容器に乳首に似せた吸い口が付いており、封を開ければ赤ちゃんにすぐに飲ませることが可能。多くのシチュエーションで育児の負担を軽減し、乳児の健康を守ることに繋がります。
今回発売されたのは江崎グリコの「アイクレオ赤ちゃんミルク」で、125mlの紙パック容器入りで1本216円。賞味期限は6カ月で、常温保存・飲用が可能となり、グリコの粉ミルクとの同量換算で3~4倍程度となる価格設定です。
乳児用液体ミルクの国内製造・販売に対しては子育て経験者らを中心に署名活動も行われており、当事者の声が政治を動かしたことになります。
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