謎の珍味
'13年8月5日、『ブロンコビリー足立梅島店』のアルバイト店員のAくん(当時18)が店の冷蔵庫に入り込む写真をツイッターにアップした。
■1枚の画像が1週間で店をつぶした
この投稿は瞬く間に炎上し、翌6日に店は休業。ブロンコビリーは足立梅島店との契約を解除し、同12日に足立梅島店は閉店した
「(画像が投稿された)翌日には電話は鳴りやまずメールも相当数きました。
苦情は5センチくらいの分厚いファイルいっぱいにたまりました」(ブロンコビリー広報)企業側は損害賠償を検討していることを発表。厳しい措置にネット住民たちの溜飲が下がったのか騒動は収束していった。
しかし、当事者であるAくんはすっかり怯えてしまったのだという。
「Aくんは保育士になるために専門学校に通っていたんですが、その学校名や連絡先までさらされて学校にも“あんな男を保育士にするのか”などと電話がくる始末。すっかり引きこもってしまい、“外を歩くのが怖い”などと言っていたそうです」
(当時を知る関係者)
ツイッターには、騒動から約1か月たった9月15日に《許してください。死ぬまで許してください》(原文ママ)と投稿され、
14年2月に、《一文無しもすぐそこ》(同)というつぶやきを最後に投稿はストップしている。
Aくんの投稿が大炎上する1か月ほど前、東京都多摩市のそば店『泰尚』ではアルバイトの多摩大学の学生たちが度を越した悪ふざけ画像を投稿しバカ騒ぎしていた。
「厨房内の食洗器に足を入れたり、胸に店の茶碗を当てていたり、不快な画像のオンパレードでした」
こちらも漏れなく炎上し「不潔だ」というクレームが店に相次いだ。
店主の小川純子さん(59)が当時の被害を語る「炎上した翌日お店に行くともう電話はやまない状態でした。着信ナンバーを見ると全国から野次馬のごとく電話がかかっていることがわかりました。」
3300万円の負債を負ったのにアルバイト学生との和解金はその10分の1にも満たず倒産に追い込まれた。
「このような動画はインスタグラムのストーリーという機能を使って投稿されたものです。ストーリーとは24時間で消えることが特徴なので気軽に身内にウケることを目的に投稿してしまうわけです」 ネットの特定班による“犯人さらし”により、投稿者の実名はもちろん、出身中学や高校、現在通れはネット上に半永久的に残る。
02月20日 週刊女性
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