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- 19/02/18 12:44:03
ストレスを毛髪から判定してカウンセリングするサービスを、滋賀大のベンチャー企業「イヴケア」が始める。滋賀大が認定した初のベンチャー企業で、大学院教育学研究科修士1年の五十棲計(いそずみ・けい)さん(23)を社長に、教授ら3人でスタートする。資本金は100万円で、五十棲さんは「既に企業からの反応は良い。5年後に年商10億円になれば」と夢を語る。
五十棲さんらによると、ストレスを受けると体内で増えるストレスホルモンは、毛髪に長期にわたり蓄積する性質がある。継続的なストレスを評価するマーカーとして、ストレス研究の分野で注目されているという。
応用健康科学を研究する大平雅子准教授の研究室に所属する五十棲さんは、毛髪を利用するストレスの研究に関心を持った。臨床心理学を研究する芦谷道子教授の研究室が隣接していることもあり、毛髪から慢性的なストレスを評価し、検査を受けた人にケアをする新しいサービス事業を思い付いた。
イヴケアは企業や団体などを対象に、健康診断時に従業員らから毛髪を各10本程度、提供してもらい、ストレスホルモンを抽出してチェック。ストレスが高いと評価された人には、カウンセリングや心理教育などのアフターケアをする。手数料は1検体につき3000~5000円を想定している。
滋賀大は昨年12月、学内での研究で生まれた技術などを用いて設立された企業を「滋賀大学発ベンチャー」に認定する制度を創設し、イヴケアは第1号だった。金銭面での支援はないが、施設や研究設備を自由に利用できる。滋賀県庁で記者会見した位田隆一学長は「研究成果を社会で生かそうという機運が、学内で広がることを期待したい」と語った。
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