• No.1 魚介

    18/12/26 00:30:34

    ■関係改善の架け橋に

     こうした動きを放っておかないのが日本政府だ。

     安倍首相は11月、訪問先のシンガポールでロシアのプーチン大統領と会談した後、「平和条約交渉を加速させることでプーチン氏と合意した」とコメント。来年1月には訪露し、平和条約締結に向けてプーチン大統領と会談する方向で調整を進んでいる。

     日露関係改善の機運がかつてない高まりを見せるなか、ザギトワ選手とマサルは「日露両国の国民を接近させる架け橋のような存在」(政府関係者)。今後、両首脳が出席するイベントにも顔を出し、花を添える可能性もあるという。

     ロシアからペットの犬を輸入する際には、マイクロチップによる個体識別、複数回の狂犬病予防注射、さらには狂犬病抗体検査などについて必要事項が記された政府機関発行の証明書が必要となる。場合によっては半年以上かかることもあり、準備はすでに進んでいるという。

     ■対照的な「元」王者

     一競技者の域にとどまらず、存在感を増すザギトワ選手。対照的なのが、かつてはザギトワ選手以上の人気と知名度を誇っていたエフゲニア・メドベージェワ選手(19)=ロシア=だ。

     世界選手権2連覇という実績をひっさげて平昌五輪に臨んだメドベージェワ選手だが、ザギトワ選手の後塵を拝し、「涙の銀メダル」に終わった。五輪後にはロシアの名コーチ、エテリ・トゥトベリーゼ氏とたもとを分かち、カナダ人コーチのブライアン・オーサー氏の元に移籍した。

     オーサー氏は平昌五輪フィギュアスケート男子の金メダリスト、羽生結弦(ゆづる)選手(24)=ANA=も師事することで有名。心機一転、さらなる成長を求めるという意味合いもあったとみられるが、ともにフィギュア強豪国のロシアとカナダはライバル関係にある。

     加えて2014年のクリミア半島問題を機に、ロシアでは経済制裁を科した欧米諸国への反感が根強い。そんななかで母国と距離を置くように“敵国”へと移籍したメドベージェワ選手の行動は、ロシア国内で「裏切り行為」と受け止められ、一斉に非難がわき上がった。

     平昌五輪まではロシア国内での人気はメドベージェワ選手がザギトワ選手を上回っていたが、母国での人気急落と比例するように、今季は成績も低迷。12月のグランプリファイナルへの出場権も逃した。

     日本の人気アニメ「セーラームーン」の衣装でエキシビジョンに登場するなど、親日家で知られるメドベージェワ選手。国際情勢に翻弄される形で明暗が分かれた格好だが、リンクの上での「華」は勝るとも劣らない。絶対女王として復活し、再びザギトワ選手としのぎを削ることを、ファンは期待している。

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