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- 18/12/13 20:18:13
年末ジャンボ宝くじが発売され、高額当選に御利益があると評判の宝当神社(佐賀県唐津市高島)が大勢の参拝客でにぎわっている。神社のある高島は唐津市街地から船で約10分の離島だが、年末は週末を中心に多いときは島の人口(224人)を大きく上回る1日約千人が訪れるという。盛況ぶりを見てみようと、島に渡ってみた。
「大安」の今月7日。平日というのに98人乗りのフェリーはほぼ満席だ。島に着くと、大半の乗客は続々と港から徒歩1分の宝当神社に向かっていた。
福岡県宗像市の農業武丸正昭さん(78)は「御利益がある」と聞き、夫婦で初めて島を訪れた。「こんなに多くの人がいるとは思わなかった」と驚きながら参拝。その後、島の売店で宝くじを購入し「良いご縁があれば」と期待を高めた。同県久留米市の男性(65)は3度目の訪問。前回10月に参拝した後、3千円が当たったため、さらなる御利益を求めて再度来島したという。
「ネコたちも祈っています」
島には参拝者向けの土産物店も軒を連ね、客でにぎわっていた。その一つ「宝当大黒屋 野崎酒店」を訪ねると、前足を合わせて祈るようなポーズを取るネコが人気を集めていた。店主の野崎一貴江(いきえ)さん(69)は「実際にネコをなでて店で縁起物を購入し、4億円を当てた人もいる。宝くじが当たるようネコたちも祈っています」と話す。
宝当神社が宝くじファンに注目されるようになったのは1993年、島おこしの一環として島の若者たちが縁起物の「宝当袋」を考案し、販売したのがきっかけ。以来、島おこしに関わった関係者に当選者が続出し、全国から参拝者が訪れるようになった。中には東京から日帰りする人もいるという。
本城敬忠(ゆきただ)宮司(53)は「もともと神社は島の守り神。神様のおかげで多くの人が島に来ていただき、活性化につながっています」と話した。
西日本新聞社
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