「もし明日、羽生結弦選手がいなくなったら?」 太田雄貴、“選手に依存しない”協会運営で改革に挑む

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      18/12/12 19:55:33

    ◆社会課題と向き合い、役割を果たすこともスポーツの使命

     雄弁に語る太田からは想像つかないが、ここまで順調のように見えて、思うようにいかず悔しい思いをしていることがあるという。それは日本車いすフェンシング協会との合併問題だ。合併を願う理由は「健常者と障がい者を区別することへの違和感」にある。障がい者が健常者のように競技をすることは難しいかもしれないが、健常者が車いすに座って競技をすることはできる。だから太田は、「障害を超えたボーダレス」の実現にこだわっている。

     「どんな健常者であっても、いつ、どこで、何が起こるかわからない。私だって、もし交通事故に遭ったら、明日にでも障がい者になるかもしれません。そうなったとき、今までは当たり前のようにできていたこと、してもらっていたことが急に無くなってしまうような社会って、考えただけでも怖くないですか? だからこそ日頃から違いを認め、出来ないことを手伝ったり補ったりすることが大切ですよね。実際、イタリアのフェンシング協会は統合が実現できています。当たり前のようにコーチが障がいを持つ選手を指導したり、選手同士でセッティングを手伝ったり。両者共存が当たり前の風景なんです。それが日本においては管轄している省庁が違うという背景があり、キレイに分けられてしまっている。社会課題と向き合い、役割を果たすこともスポーツの使命。スポーツ庁が発足し、文部科学省と厚生労働省の時より縦割り意識は和らいできましたが、未だに『同じ剣を持つのに全くの別会社』であることが問題だと思っています」

     合併を阻む一つの要因に「ポスト」の問題もある。組織を統合することで、限りあるポストから外れる人員も出てくる。そのため、太田の提案に対する反応は冷淡だという。

     「これは2020年に開催が決まっている東京五輪の負の側面もあると思います。ある程度の影響力を持ってオリンピック・パラリンピックに携われるであろう人が、そうはいかなくなるので面白くない。大抵のことはやり切ってきた自負はあるのですが、この問題は一筋縄行きませんね……」

     その思いは、中長期的な解決課題として棚上げやむなしという状況だが、間近に迫った全日本選手権は待ったなしだ。

     「今大会のスローガンは『突け、心を』。フェンシングの魅力を再定義した結果、“感動体験を提供する”というところに行きつきました。勝った負けたの感動以外に、練習での努力、親との関係、フェンシングに懸ける想いなど、どこを切り取っても人々を感動させられるような体験を提供したい。協会として、それができる選手を育てていきたい。そういう覚悟で臨みたいと思っています」

    (C)AbemaTV

    https://abematimes.com/posts/5377910

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