はちぶんぎ
【桂春蝶の蝶々発止。】
日本テレビ系の人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」のヤラセ疑惑が世間をにぎわしています。こういうとき、最終的にはタレントさんがかわいそうですよねぇ…。そこで本日の蝶々発止です。
そもそも、テレビってヤラセまでいかなくても、大体が「建前」や「予定調和」で成り立ってるんじゃないですか?
報道系番組なんか、コメンテーターの発言は誰でも言える当たり障りない意見ばかり。しかも、その局の思惑に合う人しか出さないでしょ? 達者な人なんか、局や番組によって思想や発言を変えることもある。ポリシーやアイデンティティーなんて特にない。まさに、ありゃ、「電波芸者」ですよ(笑)。
日本の視聴者はかなりの確率で、マスコミが流すものを信じてしまう。
かつて、社会評論家の大宅壮一氏が「テレビに至っては、白痴番組が毎日ずらりと列んでいる。最も進歩したマスコミ機関によって『一億白痴化運動』が展開されている(概要)」と週刊誌で予言したそうですが、これ、まあまあ当たってるんじゃないですかね?
しかも、「スポンサーありき」が絶対条件の世界。企業イメージを損なう物はダメなんです。コンプライアンスという名の下、無責任に「古き良き日本語」がどんどん狩られていく。
落語用語で、間抜けで浅はかなことを「与太郎」と言うのですが、私が以前、ラジオ放送で「僕は与太郎ですからねぇ…」と話すと、番組のディレクターから「差別的な言葉は控えてください」と言われました。「これは落語用語ですよ」と説明したら、「あっ、そうですか…んんん…でも、差別っぽいというか『差別風』な言葉なんでやめてください」だって。差別風って何やねん?(笑)。
こんな人が番組をつくってるんですよ。こりゃダメでしょう? いいものをつくる気持ちはサラサラない。何か問題が起こったときに、自分が責任を取りたくないだけ。そんな人に文化が託せるのでしょうか?
私はお笑い系のバラエティー番組は一番頑張ってると思いますよ。笑いは一回一回がペーパーテストみたいなものだし、最も難しいんじゃないですか? イッテQのヤラセ疑惑より、正すべき番組は多いと思います。
もう一つ、マスコミのみなさんにご意見。ドラマの視聴率が悪いのを、主演俳優だけに押し付ける記事、もうやめてくださいよ。俳優の仕事は、脚本に書かれたその役を、どう理解して演じるかが本線なんです。
演技についての評価はいいけど、視聴率は、演出や脚本家、何よりテレビ局側「制作陣」が責任を持たなければならないことなのですから、ね。
そもそも、テレビという「タダのもの」を、ずっと見ているのもどうでしょう? 古本屋で100円で買った小説読んでる方が楽しいと思うけどなぁ(笑)。
■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181116-00000016-ykf-ent
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