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- 18/10/12 16:06:57
マウスの雄由来の細胞と精子から子を誕生させたと、中国科学院のチームが11日付の米科学誌電子版に発表した。遺伝子操作などの技術を使っており、哺乳類でも一定の手順を踏めば雄同士でも生殖ができる可能性を示したとしている。ただ、生まれた子は2日以内に死に、手法が不完全なこともうかがわせた。
2匹の雌マウスの卵子から健康な子を誕生させる実験には、2004年に東京農大の河野友宏教授らが成功したと発表した。河野教授は中国チームの発表について「優れた基礎研究ではあるが、倫理的な問題があり、人への応用は考えるべきではない」と話した。
チームは、成長すると雄になる受精卵から染色体の数が半分の胚性幹細胞(ES細胞)を作製。雄の特徴を消した上で、別のマウスの精子と一緒に、核を除去した卵子に挿入。受精卵のような細胞を作り、出産につなげた。
また雌同士の細胞でも実験。一方のES細胞から雌の特徴を消して卵子に入れるなどし、健康な子を誕生させた。
チームは「まだ課題はあるが、今後は他の動物でも挑戦したい」とコメントしている。
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