視覚障害の７１歳男性、駅で転落し電車にはねられ死亡　

　東京都品川区の東急大井町線下神明駅で４日午後、視覚障害がある鍼灸師（しんきゅうし）の男性（７１）＝同区＝がホームから転落し、電車にはねられて死亡する事故があったことが５日、警視庁荏原署への取材で分かった。ホーム上に点字ブロックはあったが、ホームドアは未設置だった。同署は男性が誤って転落したとみて詳しい経緯などを調べている。

　荏原署によると、事故は４日午後２時１５分ごろに発生。防犯カメラにホームの線路寄りの部分を歩いていた男性が、よろめいて転落する様子が写っていた。男性は直後に電車にはねられ、その場で死亡が確認された。

　男性は視覚障害１級の認定を受けており、白杖を持って出かけることもあったが、４日は所持していなかった。過去にも線路に転落したことがあったという。

産経新聞