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- 18/08/27 10:19:16
記録的猛暑が続いた夏休みが終わって福岡市などの小中学校は27日から授業が再開される。一方、福岡県中間市と川崎町では熱中症予防のため、小中学校の始業式を27日から9月3日に変更して夏休みを1週間延長。山口、大分、長崎県の6市の小中学校90校では、始業式の日を含めて2~5日間は午前中で切り上げるなど授業を短縮する予定で、長引く猛暑への対応に学校現場が追われている。
文部科学省は今月7日付で子供の健康を最優先して夏休みの延長や臨時休校日の設定を検討するよう都道府県教委などに通知した。7月に愛知県豊田市で小学1年の男児(6)が熱中症で死亡したことなどを受けた措置だが、授業時間を確保できるかや保護者の理解が得られるかなどの課題が指摘されていた。
川崎町は小中学校7校で例年より約1週間早い27日に始業式を予定していたが、9月3日に延期した。普通教室にエアコンを設置しているのは1校だけで、その他の学校では子供が熱中症になるリスクがあることを理由とする。今後も暑さが続くとして、今月中に全校の体育館などにウオーターサーバーを設置する予定だ。夏休みを1週間延長する代わりに、冬休みの短縮や土曜日に授業を実施することを検討している。
中間市も小中学校10校で27日に予定していた始業式を9月3日とした。市は数年前に全校の普通教室へのエアコン導入を終えたが、音楽室など特別教室は未設置のままで熱中症が懸念されるためという。代わりに通常授業を実施していない始業式の日にも給食を用意して授業を実施する。市教委は「子供の健康が第一。保護者の反対も想定されたが今のところない」と話す。
また、山口県宇部市▽同県山陽小野田市▽同県光市▽同県下松市▽長崎市(いずれも9月3日始業式)▽大分県国東市(8月27日始業式)--の少なくとも計90小中学校は、午後の暑さを避けるために始業式の日を含めて2~5日間は授業を短縮する予定だ。宇部市ではほとんどの小中学校の普通教室にエアコンがついていないが、中学校は2学期開始直後に運動会を控えているため、市教委は「夏休みの延長はしづらい」としている。
一方、9月3日が始業式の北九州市は、小中学校の普通教室の9割にエアコンが設置されているため、市教委は「延長しなくても対応可能」と説明。「夏休みが長くなると、共働きなどの家庭で子供の預け先を探す手間もかかる」と配慮もにじませた。小中学校の普通教室のエアコン設置率100%の福岡市は予定通りの27日から、同様に100%の熊本市も9月3日から予定通り2学期を始める。
気象庁によると、9月の平均気温は九州北部・南部地方ともに平年並みか高くなる見通しで、まだまだ暑さが続きそうだ。【まとめ・蓬田正志】
https://mainichi.jp/articles/20180827/k00/00m/040/064000c
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