浜松市で29歳の看護師が連れ去られ、静岡県藤枝市の山で遺体が見つかった事件は、発見から16日で１週間です。これまでに２人の男が逮捕されていますが、警察は、ほかにも事件に関わった別の男がいると見て事件の全容解明を急ぐ方針です。

今月９日、静岡県藤枝市瀬戸ノ谷の山で、浜松市に住む看護師の内山茉由子さん（29）が遺体で見つかり、警察は住所不定の無職、伊藤基樹容疑者（28）と名古屋市天白区の無職、鈴木充容疑者（42）を監禁の疑いで逮捕しました。

内山さんは、先月26日の午後６時ごろ、浜松市内の駐車場で２人の男に車ごと連れ去られる様子が防犯カメラに写っていて、警察は内山さんが事件に巻き込まれた可能性が高いと見て捜索していました。

捜査関係者によりますと、２人は連れ去りは認めている一方、遺体の遺棄については否認しているということです。

２人の男は、インターネットの掲示板で金もうけに誘う内容の書き込みをきっかけに知り合い、内山さんとは面識がなかったと見られています。

事件当日、ＪＲ浜松駅近くの防犯カメラなどには、２人の男が別の男と３人で会話する様子が写っており、２人は「インターネットの掲示板で知り合った別の男から、女性を連れ去る計画を聞いた」という趣旨の供述をしているということです。

警察は、ほかにも事件に関わった別の男がいると見て行方を捜査していて、事件の全容解明を急ぐ方針です。

鈴木容疑者の知人男性「やっぱりなという思いも」
逮捕された鈴木充容疑者の知り合いの30代の男性は「どんな仕事をしているかわかりませんでしたが、少年野球チームの保護者と接触して、選手を強豪校に紹介するブローカーのようなことをしていたと聞きました。周囲ともめたり、お金の面で困っていたりしたとうわさで聞いていたので、逮捕されたと聞いて驚いた反面、やっぱりなという思いもあります」と話していました。