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- 18/06/04 22:00:44
老舗同士の争い法廷で
聖護院八ッ橋総本店(京都市左京区聖護院山王町)が公表する創業年「元禄2(1689)年」は偽りだとして、ライバル社の井筒八ッ橋本舗(京都市東山区川端通四条上ル)が4日、広告や商品説明などでの記載差し止めや600万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。
京都銘菓・八ッ橋のルーツを巡る老舗同士の論争が、法廷に持ち込まれた井筒八ッ橋本舗は「1689年に八ッ橋が存在したことを示す根拠はない」と主張。
聖護院八ッ橋総本店は「ただ驚くばかりで今後、対応を検討したい」としている。
聖護院八ッ橋総本店は「のれんに「創業元禄2年」を掲げ、商品説明書には「元禄2年、琴に似せた干菓子を『八ッ橋』と名付け、売り出した」と表示している。
井筒八ッ橋本舗側は、八ッ橋が元禄年間に存在したことを示す文献はなく、起源についての定説も存在しないと指摘。「京都で最初に八ッ橋を創作したと誤解を招く内容で、不正競争防止法に違反する」と主張している。
井筒八ッ橋本舗の創業は文化2(1805)年。6代目の津田佐兵衛グループオーナー(94)が提訴後に会見し「商人はうそをついてはいけない商品の信用を保つことで土産業者や京都への信頼が高まると思い提訴した」と話した。
聖護院八ッ橋総本店の創業年を巡っては京名菓八ッ橋工業協同組合(中京区、加盟5社)が昨年5月、表示の中止などを求めて京都簡裁に民事調停を申し立てたが、不成立となっていた。
京都新聞2018年06月04日 17時24分配信
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