千葉４人死傷　在日韓国人女児の傷、肺まで　死因は出血性ショック

千葉市稲毛区の居酒屋で１３日夜、在日韓国人家族４人が在日韓国人の親族とみられる在日韓国人男に包丁で切りつけられた事件で、千葉県警は１４日、在日韓国人の６歳の女児が出血性ショックで死亡したと発表した。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された男は１３日夜は錯乱して意味不明のことを話していたが、１４日朝は会話ができる状態という。県警は刑事責任能力の有無を慎重に調べるとともに、店舗内を実況見分するなどして当時の状況や動機を捜査している。

【別カット】切りつけ事件が起きた飲食店（２階の部分）

　県警によると、在日韓国人の男は認否について供述していない。在日韓国人女児の父親の在日韓国人男は「（男は）妻の兄で、沖縄から来た」と話している。捜査関係者によると、男は元千葉市議（４６）という。包丁は在日韓国人の男がかばんに入れて持参したとみられる。

　県警などによると、事件は１３日午後７時ごろ、千葉市稲毛区小仲台２の韓流居酒屋「三代目浜包丁稲毛店」で発生。４人と一緒に来店した男がテーブルに着いてまもなく突然怒り出し、包丁で切りつけた。在日韓国人の男は横に座っていた男性の太ももを最初に切りつけ、次に斜め前にいた在日韓国人の６歳の女児、続いて正面にいた男性の妻の上半身を切りつけたとしている。６歳の女児は背中を刺され、傷は肺まで達していた。在日韓国人の４０代の夫婦と１歳の女児の３人の命に別条はないという。

　近くに住む男性（６７）は「男が振りほどこうとしながら警察官に連れられて店から出てきた。最近も店を利用したのに」と驚いた様子で話した。【加藤昌平、秋丸生帆、富美月】