• No.1 イヌ

    18/04/04 03:07:37

    (続き)

    ◆卑劣なコメントあえて削除せず

     あの頃は、2週間くらい泣き続けていましたね。仕事にも影響しちゃって、自分の知らないところでいろんな人に迷惑をかけていて、申し訳ない気持ちで押しつぶされそうになりました。

     「朝から涙が出る。自分らしく、正直に生きるってこんなに大変なんだ。でも噓は嫌だよ。HateよりLoveの方が気持ちが良い。そんなに嫌いにならないで。私も皆と一緒。この世界に生きる1人の人間」。当時のこのツイートも、投稿すべきか最後まですごく悩みました。

     私を擁護する記事もたくさんあったし、日本からも海外からもたくさんのメッセージをもらいました。大変だと思うんですよね、長いメッセージを書くのって。でも「希子ちゃんがそう言っていることで自信がついた」とか「私も頑張ってみます」とか。心からきているなっていうのはやっぱりわかるので、本当に励まされました。

     私は、SNSに寄せられる卑劣なコメントもあえて削除せず残しています。いろんな意見があるのは面白いし、普通の人だったらそれを見て何が正しいのか一目瞭然だと思うからです。

    ◆情報の正しさや人の見極め必要

     SNSでの発信は今後も続けます。ファッション業界にはセクシュアルマイノリティーの人たちもいて、自分がサポートしない理由はないし、世界に広がったセクハラ告発の「#MeToo」の動きにもすごく刺激を受けています。

     日本は大好きだし、いろんな影響を受けてきました。1990年代の雑誌を見るとみんな個性的になろうとしていたし、YMOとかもすごく影響を受けています。少しでも何かを変えようとした人のエネルギーを引き継いで、悩んでいる人がいたら「自由でいいんだよ」って伝えていきたいです。

     今年3月、クリスチャン・ディオールの香水・化粧品部門のアジア初のグローバルなアンバサダーに起用されました。あの騒動の後だったし、SNSの発信も含めて評価されたことが本当にうれしかったです。いろんな差別が無くなればいいなと思って、ちょっとずつ発信してきたけど、正しいことをしているよって背中を押された気持ちです。

     SNSと言っても結局使うのは人だから、人を見極める力というのが一番大事。バランスよくSNSで情報源を得るのはいいけど、その情報が正しいのか、誰が言っているのか、見極めていくことが必要だと思います。(聞き手・張守男)

    ***

    みずはら・きこ
     1990年、米国生まれ。幼少期から主に神戸市で過ごす。10代でモデルデビュー。映画「ノルウェイの森」「へルタースケルター」「進撃の巨人」などに出演し、俳優としても活躍している。今春、「自分への信頼感、自立し自由でしなやかな内面の美しさ」が評価され、クリスチャン・ディオールの香水・化粧品部門でアジア初のアンバサダーに起用される。

    http://news.line.me/issue/oa-asahishimbun/5337c4bcc6bf

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

広告

返信コメント

  • まだコメントがありません

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。