大家族 漆山家 へのコメント（No.3731）

>>3728
子宮脱とは
子宮が本来あるべき正常な位置よりも下がってしまい、子宮の一部または全体が腟外に出てしまう病気のことです。子宮が病的に下がってしまうことを「子宮下垂」といい、子宮脱はこの子宮下垂が悪化した状態のことを言います。

子宮脱は骨盤底筋群（こつばんていきんぐん）の衰えが原因
子宮脱は、骨盤底筋群の筋力低下や筋肉線維の断裂、靱帯（じんたい）の緩みなどが原因で起こります。この「骨盤底筋群」とは、骨盤の中の臓器を支える、小さな筋肉の集まりのことです。骨盤の中には前の方から順番に、膀胱・子宮・直腸が並んでいて、骨盤底筋群はこれらの臓器を支え、肛門や尿道を締めて漏れを防ぐといった役割を持っています。骨盤底筋群が衰えると臓器を支える力が弱まるため、子宮脱が起こりやすくなります。

また、子宮脱は進行すると出血や痛みといった症状が現れ、日常生活が困難になることもある病気です。子宮脱によって現れる症状については『子宮脱の症状』で詳しく解説しています。

子宮脱を起こしやすい人とは
骨盤底筋群の損傷や緩みを繰り返している方は、子宮脱になるリスクが高くなります。たとえば出産のとき。赤ちゃんが骨盤内を通るため、骨盤底筋群を傷つけることがあります。そのため、子宮脱はとくに出産経験者に多くみられる病気です。

具体的には、以下のような場合に子宮脱が起こりやすいと言えます。

●3人以上のお子さんを産んでいる多産の人●高齢出産
●重い荷物を持ち運ぶなど、重労働をしている
●長時間立ったまま仕事をしている
●虚弱体質
●高齢者
●肥満
●便秘がちで強くいきんで排便している
●喘息などでよく咳が出る