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今年も日本レコード大賞(レコ大)の審査が大詰めを迎えています。
週刊文春 2017年11月30日号
現在、メディアでは大賞や新人賞などの“確定”情報が飛び交っています。12月30日に、委員の投票で決定されるはずの賞が、なぜ現段階で確定などと報じられるのか?
それは、投票日の前に周防さんが票を取りまとめているからです。彼の“鶴の一声”で大賞が決められ、それが外部に漏れ伝わるのでしょう。
栄えある日本レコード大賞がこんな状態でいいのか。なにより審査は公正中立であるべきだし、全国の音楽ファンの皆さまが納得し、喜べるものであるべきです。しかし、現状はその対極にある。このままではレコ大は死んでしまう。本来の姿に戻すために、現状を糾弾するほかはない――。そう決意し、取材にお答えすることにしました。
そう語るのは作曲家の叶弦大(かのうげんだい)氏(81)。「日本レコード大賞」(主催・日本作曲家協会、日本レコード大賞制定委員会)の最高責任者である制定委員長を、昨年まで4年間務めた歌謡界の重鎮だ。叶氏が名指しする“周防さん”とは、芸能界のドンの異名をとる芸能事務所バーニングプロダクション社長・周防郁雄氏(76)。
私は長年レコ大に関わってきましたが、審査委員でもない、一介の芸能プロダクション社長であるはずの周防さんの意向で結果が決まっていくのを目の当たりにしてきた。まさにレコ大の私物化です。何度も改革を試みたが、力及ばなかった。忸怩たる思いです。
特に、制定委員長を務めた最後の4年間に見た実状は想像を超えていました。4度、大賞受賞者に「おめでとう」と言いながらトロフィーを渡しましたが、1度たりとも納得し、心からのお祝いを言えたことはありません。- 0
18/01/04 17:50:34