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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】
理解できない日本人の「有言不実行」を評価する心情
2017.10.6 11:47
(略)
ところが、日本では意欲や政策などない人物が、「風」と呼ばれるブームに乗って政治家になる。有権者の多くが政党名で投票するからだ。結果、要職に就くべきではない人物が当選し、不祥事が相次ぐ。政党の調査が甘いのも問題だが、最終的には過去の失敗に学ばない有権者の責任といえる。
小池百合子都知事が自ら代表として立ち上げた国政政党「希望の党」が話題なのは、その「風」を巻き起こす可能性が高いからだ。
民進党は野党第1党のプライドがないようで、「解党」して小池新党に合流するという。「風」が吹くことに賭けたのだ。前原誠司代表は「どんな手段を使ってでも安倍晋三政権を終わらせる」と発言した。まずは安倍政権の問題点を具体的に指摘してほしい。
産経新聞のサイトで小池氏の会見文字起こしを読んだが、「しがらみのない政治」「大胆な改革」「日本をリセットする」「寛容な改革保守政党」といった耳に聞こえがいい言葉が見事に並んでいた。「言語明瞭、意味不明瞭」であり、ドイツ帝国の宣伝手法を思い出した。
小池氏が都知事になって1年余りが経過したが、都政は混乱しただけだ。「不言実行」を好む日本人の国民性は理解できるようになったが、「有言不実行」の人物を評価する心情は今も理解できない。
http://www.sankei.com/column/news/171006/clm1710060006-n1.html- 4
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