- ニュース全般
- 秋刀魚
- 17/10/05 13:23:57
2017.10.2
「希望の党」を立ち上げ、衆院選出馬も取り沙汰される小池百合子東京都知事。知事就任から1年あまり、築地市場から豊洲新市場への移転延期や2020年東京五輪の準備をめぐり混乱を招くなど、都政で実績を残したとは言いがたい。小池都政に翻弄された市場関係者は心底憤っている。
「(小池知事を)認められるところは1つもない。『希望』っていうけど、小池氏が出てくる前の方が希望はあった」
こう息巻くのは、築地で長年マグロ仲卸業を営む「鈴与」の3代目店主・生田与克(よしかつ)氏。豊洲への移転を延期した末に「豊洲は生かす、築地は守る」という併用案を打ち出した小池氏を強く批判した。
「現実的に不可能な話で、市場全員が何言ってるんだということになった。市場や流通を分かる人間からしたら、むちゃくちゃだ」
生田氏は魚河岸を営むかたわら、魚食や魚文化についての啓発活動にも精力的で、市場移転問題にもいち早く声をあげた1人。6月には生田氏を含む都民7人が、豊洲移転を延期した小池氏の判断は不当で、必要のない維持管理費がかかっているとして、知事らに約1億8000万円の損害賠償を求めて東京地裁へ提訴した。
30~40年間も議論された末、ようやく「2016年11月7日に豊洲移転」でまとまったのに、なぜ小池氏が蒸し返したのかと憤る。市場はもちろん、東京五輪の準備にも悪影響を及ぼすためだ。「築地の跡地は、3000台分の仮設駐車場になる計画だが、ホテル並みの付帯設備が必要になる。タイムリミットは2年なのに移転しない」
築地市場の解体が遅れたため、新橋-晴海間をつなぎ五輪選手にとって重要な輸送路となる環状2号線の計画が棚上げになっていることにも言及した。
「環状2号線を確保しないと選手たちが移動できず、われわれも商売にならない。早期開通が移転の条件だった。昨年11月7日に市場を移転してすぐ着工し、五輪の1カ月前に全面開通する計画だったが、小池氏は全部ひっくり返しただけ」
都政の重大問題が解決されず、市場関係者が不安に駆られるなか、国政に意欲をみせる小池氏に対し、生田氏はこう突き放す。「衆院選に向けて党を立ち上げて、党首をやるとか、そんな話をしている場合ではない。無責任きわまりない」
zakzak(夕刊フジ)
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/171002/soc1710020012-n1.html
- 0 いいね