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サンフランシスコ市長、慰安婦像寄贈受け入れ 大阪市、姉妹都市解消へ 吉村市長「大変遺憾」
2017.11.23 23:35
大阪市の姉妹都市、米カリフォルニア州サンフランシスコのリー市長は22日、同市内に設置されている慰安婦像と碑文の寄贈受け入れをめぐる市議会の決議文書に署名した。すでに市側に寄贈されている設置スペースに加え、市長の署名により像と碑文は公共物化されることになった。一方、大阪市の吉村洋文市長は文書署名を受けて23日、姉妹都市の解消に向けた手続きを12月中に完了させる考えを示した。(細田裕也、サンフランシスコ 住井亨介)
寄贈問題をめぐり、安倍晋三首相は拒否権を講じるようリー市長に申し入れていた。吉村市長はコメントで、「再三にわたって受け入れをしないよう要請してきた。このような状況にもかかわらず積極的に署名を行うなどし、大変遺憾」と言及。また、姉妹都市を「強固な信頼関係に基づくもの」と位置づけ、「両市の姉妹都市の信頼関係は消滅したと考える」と指摘した。
サンフランシスコ市が受け入れたのは、像と碑文のほか、最低20年間の維持費用として約20万8千ドル(約2300万円)。寄贈したのは、像設置を主導した中国系米国人らの団体。
像はソウルの日本大使館前などに設置されている、いわゆる「少女像」とは異なり、背中合わせに立った女性3人が手をつないだデザインとなっている。中国、韓国、フィリピンの慰安婦をイメージして製作したとされる。
碑文は「日本軍に性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠」などと説明。日本政府は「性奴隷」の表記は不適切としている。
市議会は14日に像と碑文を受け入れる決議案を全会一致で可決。市長が拒否権を発動できる10日間の猶予があったが、感謝祭の休暇が23日から始まるため、繰り上げた形となった。
米公有地での慰安婦像は、同州グレンデール市とジョージア州ブルックヘブン市の公園に設置されている。
産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/171123/wor1711230037-n1.html- 0
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