• No.1

    17/09/18 13:00:07

    続き

    ■「現実に対して大人になりましょう」

     6日には元防衛大臣の石破茂・衆議院議員はテレビ朝日の番組で「非核3原則」について言及、話題を呼んでいる。「非核3原則」とは、1967年に佐藤栄作総理大臣が国会答弁で表明した「(核兵器を)持たず・作らず・持ち込ませず」という方針のことで、後に国会で決議され国是となり、佐藤氏はノーベル平和賞を受賞することになる。

     番組で石破氏は「核を持ち込ませずに"拡大抑止"(核の傘)を維持するということは矛盾しないか」「アメリカの核の傘で守ってもらうと言いながら、日本国内には置きませんというのは本当に正しい議論なのか」と疑問を投げかけた。これに対し菅官房長官は記者会見で「政府としては非核3原則、これを政策の方針として堅持している。これまでも非核3原則の見直しの議論はしてきておらず、これからも議論することは考えていない」との見解を示している。

     有本氏は石破氏の真意について「石破さんは15年くらい前の防衛庁長官時代、北朝鮮の脅威を踏まえ、敵基地攻撃能力の保有について議論すべきだと国会で発言して、メディアからものすごく叩かれた。それで石破さんは懲りたんだと思う。今年に入って再び北朝鮮の脅威が言われ始めてからも、発言を慎重にセーブしてきたように思う。それがここに来て、政治的なタイミング、ご自身の今後のことも考えて問題提起されたんだと思う」と推測する。

     非核3原則について若新氏は「今となってはつじつまが合わないものになっている。戦後の日本人にとっては論理的なレベルを超えた、ある種の宗教的な、信仰のレベルのものになってしまっている。自民党の人たちも世界の現状を考えればこれに手を加えていかないといけないことは分かっているが、非核3原則こそが日本の平和を守っていると信じている有権者がたくさんいるので、覆すのに相当ビビっているのだろう」と話す。

     これに対し本氏は「まさに非核3原則は"教典"になっている。論理性なんか全くないが、確かに世界でこれが実現できたとしたら、こんなにいいことはない。核に限らず、世界中から兵器が必要なくなれば素晴らしい。しかしそうは行かない。人類の理想は別として、私たちは核の抑止力を必要悪として受け入れざるを得ない。私だって嫌だが、その現実に対して大人になりましょう、ということ。1970年代にはドイツ、イタリア、ベルギーがソ連の核に対する抑止として、アメリカの核をシェアするということを始めた。そういう手段を日本が取る場合、どんな設備をどこに置くのか、安全保障はどんな風に出来上がっているのか、国民も含め議論をすべき」と話した。

     北丸氏も「半分理想論、半分現実論だが、私は"重武装中立"という形しかないと思っている。ただ、これから少子高齢化が進んだ時に、どこまでで金を出せるのか。やはりそれができないのであれば、必要悪としての核の抑止力がアメリカから供与されるのであれば、それを享受してもいいじゃないかと思う。ただし、並行して核兵器を最終的にはなくすために努力を続けていかなければいけない。それが現実だ」とした上で、「こういう議論は、有事を煽られている時ではなく、平時の時にしないといけない」と指摘した。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


    https://abematimes.com/posts/2937602

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