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- 朝顔に水やり
- 17/08/30 00:32:38
「24時間テレビ」といえばチャリティマラソン。毎年「ちゃんと走ってるの?」という疑いが出ますが、実は「確かに走った」ことを証明する「24時間マラソン追跡団」なる人たちが存在します。
追跡団はなぜ生まれ、どんな人が集まっているのか? 積もり積もった謎を明らかにすべく、その中心メンバーの団員さんにお話をうかがいました。
●結成のきっかけは「西村知美ワープ事件」
――追跡団の活動はいつからでしょうか?
2003年からです。当時のメンバーは一人も残っていません。
――結成のきっかけは?
2002年西村知美さんがランナーだったときに、残り3時間で30キロ残っており、武道館には間に合わない計算でした。しかし1時間後、再び西村さんが現れた際にテレビ画面の残りの走行距離が10キロに。1時間に20キロを走破するということはハーフマラソンの女子世界記録よりも早く、「車に乗ったのではないか?」という疑惑が生まれました。ネット上では西村知美ワープ事件と言われています。
そこから「2ちゃんねる」で「来年から追跡監視しよう!」と呼びかけられたことがきっかけです。一見、正式に結成されたように見えますが、有志が自由にやっている形です。
●実は多くの班に分かれた大所帯
――何人くらいでやっていて、どんな編成ですか? どんな準備を?
編成は正式名称ではないですが、「スタート地点特定班(2~3人)」「自動車追跡班(2人)」「自転車追跡班(5人)」「自走追跡班(1人)」「動画撮影(3人)」「バイク追跡班(1~2人)」「地図作成班」などです。この班の名称も、特に決まってはいません。
大事なのは自分が何をやりたいのかで、個人が勝手にやっている形なので「お前は○○をやってくれ」ということもありません。準備も各々でやります。
――どんな人が参加していますか?
ネットユーザーから信頼を得ているメンバーは30~40代が多いです。私の知る限りニートはいません。大手企業に務める人もおり、職種もサービス、技術職などさまざまです。“独身暇人”と言われておりますが、半数以上既婚者ですよ。
●団員の連携プレーで判明した、スタート地点
――マラソンのスタート地点(今年は府中市)は極秘でした。どのようにして知りましたか?
本番の4日ほど前に今回のスタート地点付近で見覚えのあるロケバスを目撃し、スタート地点特定班に連絡しました。それからSNSなどから一般の人のロケバス、中継車目撃情報を探しましたが有力情報はなく。
また今回、距離発表がなかったので勝手に100キロ前後と仮定し、100キロ前後のあやしげな地域、施設をスタート地点特定班が調べていました。しかし今回は事前番組から「スタート地点は武道館から」とにおわせる部分がありましたのであきらめかけました。
我々は「武道館スタートはあり得ない」と思っていたのですが、当日はモヤモヤした気持ちで、とりあえず電車で武道館へ向かいました。しかしその途中で特定班から連絡がありスタート地点発見の連絡が入りまして。例年よりスタート地点の特定が大幅に遅れたワケは、スタート地点があまりにも(ゴールと)近い場所で、ノーマークだった……ということです。
なぜ発見できたのかは、(特定班が)私が目撃したロケバス情報が気がかりでダメもとで行ってみたとのこと。距離稼ぎのため、「スタート直後はゴールとは真逆の方向へ走る」という過去にはない大胆なルートでした。
●ガードマンの役割も
――ランナーを追うときに大変なことは?
自転車班の場合は補給ですね。夜中などはサイクリングロードを長時間走るとき、コンビニ・自販機などがなかなかないんです。あとは車両の故障、パンクなどのトラブルです。一応、修理の予備チューブなどは個人で用意しますが、遅れを取ってしまい合流するのが厄介になります。距離を正確に測る私にとってはショートカットなどできず、全速力で合流しなければなりません。
――ランナーたちの邪魔にならないように心がけていることはありますか?
もちろん心がけております。先行隊は一定の距離を保ちますが、信号待ちなどで追いつかれてしまう。その場合は自転車を脇に除けランナーを先頭に出し、それができない場合は青になった途端に猛ダッシュします。なお後行隊は一般の追っかけがランナーの邪魔をしないよう、ランナーの後ろのガードマンのすぐ後に着き、妨害などを防ぐようなこともします。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170829-00000079-it_nlab-ent
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