岡山で川遊び中4人流される　居合わせた男性ら無事救出

　20日午後4時5分ごろ、岡山市北区玉柏の旭川で、川遊びに来ていた中学生～20代の男女計4人＝いずれも同市＝が流された。岡山西署や同市消防局によると、4人は100～350メートル流された後、河川敷に居合わせた人に救出されるなどして岸に着き、病院に運ばれたが、いずれも無事だった。

　4人は中学3年の女子2人と20代の男性2人。川で泳ごうと、他の1人を含む知人5人のグループで訪れ、水に入った直後に女子2人が溺れ、助けようとした男性2人も流れにのまれたという。

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　旭川で男女のグループが流された現場では、河川敷に居合わせた男性たちが救出に貢献した。

　男女が沖に出るのを気に留めていた赤磐市の介護士男性（28）は異変に気付いてライフジャケットを手に川に入り、もがいていた男性に渡した。男性は浮輪代わりにして岸に泳ぎ着いた。介護士男性はその後、川で浮き沈みしている女子を発見。ライフジャケットを頼りに一緒に浅瀬まで泳いだ。

　介護士男性は近くの出身で子どものころ遊びに来ていたといい「大まかな地点ごとに川の水深が頭に入っていたのが役立った。みんな無事で何より」と安堵（あんど）の表情を見せた。

　バーベキューをしていた会社員男性（47）＝岡山市＝は流される別の男女を見つけ、岸を走って追跡。川に入り、岸から約10メートル沖で溺れている2人に泳いで近づき、それぞれ川底に足が着く深さの地点まで別々に引っ張って誘導したという。「2人もすごく怖かったと思う。自分は冷静さを失わず救助に役立ててよかった」と話した。

　近隣住民らによると、現場付近の川の水量は普段より多かった。辺りの河川敷には遊泳を含め、40～50人が繰り出していた。

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