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- 17/08/15 17:24:14
巨体にハリウッド女優風のドレスをまとい、妙に流暢な英語ネタを繰り広げる芸風でブレイク中の女芸人ゆりやんレトリィバァ(26)に、ある疑惑が浮上した。
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ゆりやんレトリィバァは、R-1ぐらんぷりで3年連続決勝進出し、NHK上方漫才コンテストでも優勝した若手有望株だ。
「関西大学卒の“賢い芸人”。2015年春には、ある番組の企画で米ニューヨークに3カ月間住み、そこでも英語力を発揮していました」(テレビ局関係者)
そんなゆりやんに生じた疑惑について、吉本関係者が声を潜める。
「実は、ゆりやんは先輩女芸人Aに頼まれて、格安航空会社ピーチ・アビエーションのCA採用試験を替わりに受けているんです」
ピーチは日本初の格安航空として2012年に就航。大阪をベースに国内線だけでなく、ソウルや台湾にも路線を展開している。
「AはOLから芸人に転身し、芸人デビューが遅い。なかなか売れず、話題づくりにCAを目指すことを思い立った。ただ筆記試験に自信がなく、知人から“賢い人に受けてもらったら”と言われて、その気になったようです。『英語は、ゆりやんがええわ』と即決でした」(同前)
ピーチの筆記試験はどのようなものなのか。
「航空会社は面接重視ですが、筆記試験も一定以上の点が必要です。英語や数学の筆記は、自宅などのパソコンでウェブテストを受けます。英語に重点が置かれていて、目安はTOEIC600点相当と言われているので、苦手な人は相当な準備が必要です」(エアラインスクール主宰者)
Aは昨年春と秋、今年春に採用試験を受けているが、今年1月、知人にこんなメールを送っている。
〈かしこい芸人かきあつめて試験頑張ってもらいます〉
試験終了後、Aは「私が受けたら0点やった」などと悪びれることもなく周囲に語っていたが、今年3月、内定を得ている。
替え玉疑惑をまずAに直撃したが、「えっ何? 怖い怖い怖い」と足早に自宅の中に入ってしまった。
一方のゆりやんを劇場での出番後に直撃したところ、神妙にこう語った。
「Aさんから『ピーチに提出するから、英語を横で見といてくれへん』と一緒にやりました。ネットカフェに2人で行って、私が左、Aさんが右に座って、Aさんから『分からんけど、どう思う?』と聞かれたら、『こうですかね』という感じで、アドバイスをした記憶はあります。あくまでレポートで、テストとは聞いていなくて、その認識はありませんでした。手伝ったのはその1回だけです」
――英語はやはり得意?
「そんな英語ベラベラじゃないので。試験もこれまで中学3年の時に英検3級受けたことがあるくらい」
――他の科目は?
「記憶にないって言ったらアレですけど、前のことなので、よく覚えていないんです。英語以外はあまり画面も見てないですし」
――政治家のような。
「ほんまですね……申し訳ないです」
ピーチは“替え玉受験”について、こう回答した。
「第三者が試験を受けたり手伝ったりすることは、選考の趣旨から明らかに逸脱するため許可していません。不正行為が確認された場合は厳正に対処します」(ピーチ航空広報担当)
小誌の直撃後、Aは内定を辞退したというが、不正受験は違法行為に当たる可能性があるという。刑法に詳しい清水勉弁護士の話。
「インターネット上の試験で不正をすると、刑法161条2第1項の電磁的記録不正作出及び供用罪に当たる可能性があります。人の事務処理を誤らせる目的で電磁的記録を不正に作成し供するというもので、合否は関係ない。罰則は懲役5年以下か罰金50万円以下。中身を知らずに受けたら故意ではないため替え玉した人に違法性はありませんが、頼んだ人は間接正犯で抵触する可能性があります」
“アテンション・プリーズ”では、すまされない。
(「週刊文春」編集部)
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