• No.1 冷麦に一本だけピンク

    17/08/13 13:24:33

     だが、脳裏に焼き付いているのは十一歳のかわいい次男のまま。
    生きていればどんな表情をし、どんな家庭を築いているだろうか-。史代さんは「大人になった姿を見てみたいです」とつぶやく。

     御巣鷹の尾根には例年、春と八月十二日、秋の計三回登ってきた。
    約五年前に政則さんが脳梗塞を患ってからは年二回に。今年はこの日だけだ。

     夫妻はつえを持ち、手すりを頼って少しずつ尾根を歩いた。
    墓標の前にやって来ると、柱の赤いパーカを新しいものに替え、手を合わせてじっと目を閉じる。
    「心の中で『来たよ』と話しました」と政則さん。こう語り掛けると、帰る時は息子が一緒にいる気がする。

     だから、回数が減っても慰霊登山をやめるつもりはない。体が続く限り、そばに行きたい。

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

広告

返信コメント

  • まだコメントがありません

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。