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TENNさんの自死直後、母・和子さん(仮名)は知人にこう漏らしていた。
「多香子が“喪主の言葉言えるかな”って言うから“それはあんたの義務やで”って。“立派な言葉やそんなもんはいらんから、森脇隆宏の妻としてきちんと見送ってやって”って言うてん。グっと堪えるときはあったけど、よう最後まで泣かずにきちんと話せてましたよ」
当時のその言葉からは、遺書に綴られた真実は微塵も感じられなかったが、家族の苦悩は深かった。2014年10月22日、最初の月命日を前にして、上原と両親はTENNさんの遺骨を分骨。その際、上原から和子さんにTENNさんのスマホが手渡された。
「月命日当日、両親と多香子さんの3人で兄の好物だったすき焼きを食べに行ったそうです。その翌日、“思い出の写真も入ってるやろう”と、母が兄のスマホを覗いたんです。そこには、多香子さんとある男性とのLINEのやりとりやふたりの写真などが保存されていました。多香子さんのスマホを見てしまった兄が、その画面を撮影したようでした」(義宏さん)
ある男性とは、TENNさんの遺書に名前のあった阿部力(35才)のことだ。中国出身の俳優で、17才のときに帰化。大ヒットドラマ『花より男子』(TBS系、2005年)で松本潤(33才)、小栗旬(34才)、松田翔太(31才)とともにイケメン4人衆の一角、美作あきらを演じて人気を博し、現在は日本、中国で活動している。遺書にあった「トントン」とは、阿部の中国名・李冬冬(リ・ドンドン)にちなんだ愛称だ。
上原と阿部は、TENNさんが自殺する直前の、2014年7~9月に全国6か所で公演が行われた舞台『夕-ゆう-』で共演していた。
※女性セブン2017年8月24・31日号- 6
17/08/09 17:36:10