府中焼き
福岡県久留米市で13年前、母子2人を殺害したとして殺人罪に問われた佐賀県伊万里市の元弁当店従業員、吉富(よしどみ)和彦被告(48)の裁判員裁判の論告求刑公判が20日、福岡地裁(丸田顕裁判長)であり、検察側は無期懲役を求刑した。弁護側は有期刑が相当とした。判決は26日に言い渡される。
検察側は論告で「交際相手の女性に結婚を迫られて殺した」とする吉富被告の主張について「動機は極めて自己中心的で身勝手」と指摘。量刑については「有期刑となるのは心中事案で本件は明らかに異なる」と述べた。
弁護側は「悔いる気持ちがあったからこそ事件告白に至った。計画性もなく反省している」として懲役13~15年が相当と主張した。
起訴状によると、2004年12月ごろ、久留米市の当時の自宅マンションで交際相手の志賀勝美さん(当時28歳)の胸などを包丁で複数回刺して殺害。志賀さんとの間に生まれた息子の和音(かずと)ちゃん(生後約7カ月)の首をコードで絞めて殺害したとされる。
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