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- 伊勢崎もんじゃ
- 17/05/30 19:43:56
全国の「村上春樹」さん、いらっしゃい-。兵庫県出身の作家村上春樹さんゆかりの老舗ピザ店「ピノッキオ」(神戸市中央区)は、同姓同名の人に来店を呼び掛けるキャンペーンを始める。「今年こそノーベル賞受賞を」。村上さんも食べたピザを一緒に食べて、ノーベル賞受賞を祈ろう。(勝浦美香)
ピノッキオはピザを提供する際、そのピザが開店以来、何枚目に焼いたピザかを示す通し番号を書いた紙片を添えることで有名。神戸・阪神間にゆかりのある村上春樹さんは同店をよく訪れたといい、エッセー「辺境・近境」収録の「神戸まで歩く」では「958816枚目のピザ」を食べる場面が描かれる。
近年は村上さんのノーベル文学賞獲得を願い、10月の発表日に「ハルキスト」と呼ばれるファンが集まっている。この盛り上がりをさらに高めようと、同店は「同姓同名」イベントを企画。創業記念日の5月31日から9月末まで、店を訪れた「村上春樹」さんに、同作中で描かれる生ビールとシーフードピザのセットを無料で提供する。また、発表日当日にも来てくれる該当者には、同セットと「辺境・近境」の文庫本、さらに受賞すれば「958816」の数字が刻まれた紙もプレゼントする。
「有名作家と同じ名前で気後れするような思いをしたことがある人も、恥ずかしがらずにぜひ名乗り出てほしい。もちろん(作家)ご本人でも大歓迎です」と笑う店長の中前直俊さん(61)。「同姓同名の方と一緒に祈願すれば、今年こそ取れるんじゃないかな。ノーベル賞受賞の暁にはハルキストらと祝杯のグラスを傾けてみて」
また、何人の該当者が集まるかを予想するイベントも同期間に実施。最も近かった応募者から抽選で1人を、文学賞発表日に店へ招待する。受け付けは店頭にある応募用紙やメールで。
「村上春樹」さんは電話でも受け付ける。ピノッキオは午前11時半~午前0時。年中無休。同店TEL078・331・3330
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