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- 17/03/08 00:24:39
北朝鮮とマレーシア、相手国民を相互に出国禁止=応酬激化、緊迫増す
2017/03/07
【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、北朝鮮外務省は7日、北朝鮮に在留するマレーシア国民の出国を認めない措置を講じた。これに対し、マレーシアのナジブ首相は「事実上の人質にしている」と非難し、マレーシアにいる北朝鮮国民全員の出国を禁じる対抗措置を即座に取った。両国の応酬は激化し、緊迫の度がさらに増した。
朝鮮中央通信によると、北朝鮮による出国禁止措置は「公正に(事件が)解決され、マレーシア在留の北朝鮮外交官、国民の安全が完全に保証されるまで」行われる。マレーシアのメディアによれば、北朝鮮には大使館員やその家族ら11人のマレーシア人が滞在しているという。
これを受けてナジブ首相は声明を発表し、マレーシアは「平和を愛する国」だが、「国民が脅威にさらされる時、われわれはあらゆる必要な措置を講じることを辞さない」と反発。事態がエスカレートするのを防ぐため、直ちにマレーシア人の出国を認めるよう北朝鮮側に要求した。
ナジブ首相は7日夕には国家安全保障会議の緊急会合を開催し対応を協議。首相は会合後声明を出し、「(北朝鮮にいるマレーシア人が)無事に帰国できるよう、あらゆる手段を尽くす」と問題解決に全力を挙げる意向を表明した。
クアラルンプールの北朝鮮大使館ではこの日、警察当局が門の前にパトカーを止めて非常線を張り、館員の外出を阻止する一幕も見られるなど、緊張感が一時高まった。
正男氏殺害事件をめぐっては、北朝鮮はマレーシア当局の捜査を「信用できない」と一貫して批判。事件当日に出国した北朝鮮国籍の容疑者4人の身柄引き渡しや北朝鮮大使館の2等書記官らの事情聴取の要請に一切応じていない。
反発するマレーシアは、駐北朝鮮大使を本国に召還。さらに北朝鮮の姜哲駐マレーシア大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外退去処分にすると、北朝鮮もマレーシア大使を追放処分にし、対立が深まっている。(2017/03/07-22:56)
時事通信
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030700815
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