【佐賀県】唐津市議選に同姓同名の候補が出馬「投票用紙に年齢書いて」　判別不能で約800票が無効

同姓同名「青木茂」氏の出馬で記入間違いも　佐賀県唐津市議選

2017.1.29 21:19

　任期満了に伴う佐賀県唐津市議選（定数３０）の投票が、２９日行われた。漢字も読み方も同じ５６歳現職と４３歳新人の「青木茂」氏が出馬する、珍しい事態となった。市選挙管理委員会は、投票所の候補者名簿で、２人に限り年齢や現職と新人の別を明示。混乱は生じなかったという。ただ両陣営には、投票を済ませた支持者から「現新を書き間違えた」といった連絡もあった。

　即日開票の途中経過では、２人の名前を書いた投票用紙に年齢や現新の別が明記されておらず、案分となるものが目立った。「現」ではなく「前」と記したり、容姿の違いを書き込んだりしたものもあった。

　市選管の助言に基づき、現職陣営は、告示日の数日前に「現職５６歳」と言葉を加えたポスターを急きょ準備。新人陣営は、街頭演説などで「投票用紙に年齢や新人と書くのを忘れないで」と訴えた。双方の陣営には、選挙期間中、事務所を取り違えて激励に訪れたり電話をかけてきたりした支持者もいた。

　市選管は「２人に注目が集まり、他の３０人の候補者が不利になる恐れもある」とし、投票所内の候補者名簿には、年齢と現新の別以外の特別な注意書きを付けなかった。

産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/170129/wst1701290060-n1.html