『下剋上受験』原作者 親が勉強できないことの利点明かす

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    • 御年賀(タオル)
      17/01/20 16:30:07


    悩み抜いた桜井さんが選んだのは、自分が勉強し、自分で娘を教える「親塾」という道だった。文字通り、娘のドリルを一緒に解き、一緒に解説を読み、一緒に復習するという二人三脚である。
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     目指すべき学校は、女子私立中学の最高峰『桜蔭学園』に決めた。偏差値は72。中高一貫校で、東大に毎年60名以上の合格者を出す屈指の難関校だ。
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    「志望理由は、単純に偏差値がいちばん高いからです。代々続く中卒という河川の流れをせき止め、自然に逆らい強引に“流路変更工事”をするには、生半可な目標じゃダメ。目指すなら1番だと決めていました」(桜井さん)
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     2011年9月、一世一代のお受験計画が始まった。だが、「親塾」は早々に難題にぶち当たる。桜井さんが、娘の参考書の問題を全く解けないのだ。試験本番では10分で解かなければいけない算数の計算問題に25分かけたあげく、全問不正解という有様。
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     ドラマの原作著書には、桜井さんの当初の学力を示すエピソードが頻出する。
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    《「職業に貴賎なし」と発言している人がいた。私はそんな言葉を聞いたことがない》
    《「手向ける(たむける)」という漢字は読み書きができないどころか、その言葉すら知らない》
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     四則計算がわからない、36行目を表す「l36」の意味がわからない、そもそも答案の解説を見ても理解できない…。
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     ちなみに桜井さんの妻は、「渋滞」という漢字を「けいたい」と読んでおり、「渋滞5km」という道路上の表示は携帯電話の電波域だと思っていたと同書で明かされている。
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     同僚との飲み会を全て断り、たばこをやめ、テレビも禁止して、桜井さんは死にものぐるいで小学5年生の勉強をやり直した。娘が解く前日に同じ問題を予習し、当日娘と一緒に解き、自ら解説する。平均睡眠時間3時間という地獄の日々の始まりである。
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    「大変な毎日で、終盤はうつ病にも悩まされて精神安定剤が手放せなかった。でも不思議なもので、やっていくうちに“勉強ができない子の頭の仕組み”がわかってくるんです。頭の良し悪しではなく、やり方が悪い。この状況で、物量的な勉強法は意味がないな、とか。理科や算数はすごろくにしたりお風呂で考えたり、歴史や地理は地名や偉人の名前をCDで覚えたり、日常に近い形で一緒に学んでいきました。自分がまっさらな状態だからこそ、娘がなぜわからないのかが理解できた。『親塾』のメリットはここにありました」(桜井さん)

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