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ギャラクシーノート7発火、設計とソフトに原因
2017/1/16(月) 8:10配信
昨年起きたサムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーノート7」の発火事故は、バッテリーの過熱を予想できなかった内部設計とバッテリーの熱管理ソフトウエアの欠陥が複合的に作用した結果だったことが判明した。高東真(コ・ドンジン)サムスン電子無線事業部社長が23日ごろに正式に発表する予定だ。
サムスンに近い業界関係者は15日、「昨年末までにノート7の発火事故の原因を調べた結果、狭い空間でバッテリー容量を無理に増やしたことが事故の発端だったことが分かった。それに加え、バッテリーに過負荷がかかった際、電源を遮断するバッテリー管理ソフトウエアも正常に作動しなかった」と述べた。
サムスンは調査結果を韓国国家技術標準院、米消費者製品安全委員会(CPSC)に通知し、外部専門家の検証も終えた段階だという。同関係者は「ノート7は前作よりサイズを小型化し。虹彩認識のようにバッテリーの消費量が大きい機能を新たに搭載した。狭い空間に容量を増やしたバッテリーを搭載した上、防水処理まで行い、熱が逃げる空間が不足し、バッテリーの温度が急上昇するという問題が生じた」と指摘した。
調査過程で政府と民間の専門家は、管理ソフトウエアにも問題があったと指摘したもようだ。一般的にスマートフォンなど二次電池を搭載する機器はバッテリーの温度が一定水準以上に上昇すると、バッテリー保護チップに内蔵されたソフトウエアが発熱の原因になった作業を強制終了したり、製品の電源を落としたりする仕組みになっている。この機能が正常に働かなかったことになる。
二次電池分野の権威である大学教授は「発火する前に電源を遮断するソフトウエアさえちゃんと機能していれば、発火までには至らなかったという点で専門家の意見は一致している」と述べた。バッテリー専門家のパク・チョルワン元電子部品研究院次世代電池研究センター長は「ノート7に内蔵したサムスンSDIと中国の新能源科技(アンペレックス・テクノロジー)のバッテリーは内部構造が異なる。それにもかかわらず、いずれも発火を起こしており、内部設計とバッテリー管理ソフトウエアに問題があったことを示す決定的な証拠だ」と述べた。
これに関連し、サムスン電子幹部は「発火原因を正式に発表する際、次期モデルの『ギャラクシーS8』の安全性確保を最優先課題とする方針を表明する予定だ」と説明した。サムスンが昨年8月に発表したノート7は全世界で250万台が売れたが、発売から2カ月後に内外で発火事故が起きた。サムスンは当初、発火原因がバッテリーにあるとみて、リコール(回収・無償修理)を実施したが、交換後の製品でも発火が起きたため、最終的にノート7の販売を中止した。その後サムスンはバッテリー専門家、専門認証機関などと共同で調査を実施してきた。
朝鮮日報日本語版
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170116-00000514-chosun-kr
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