原作は累計５０万部以上を突破している山口幸三郎氏の人気推理小説シリーズ。視覚以外の感覚を持たず、見るものすべてから感情や事件のヒントを読み解く探偵、日暮旅人の活躍が描かれる。昨年１１月に鬼才・堤幸彦氏（６１）の演出でスペシャルドラマ化され、平均視聴率１３・５％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録するなど話題となった。
　目を青く光らせ、事件の真相を追求する主人公・旅人を演じる松坂は、前作の撮影中からシリーズ化を熱望。今年の年賀状には「ぜひ続編をやりましょう！」と書き記し、主演自ら荻野哲弘プロデューサーに直訴するほどだった。念願かなっての復活に松坂は「うれしいです。うれしすぎます。最高にワクワクします。すてきな作品をお届けできるように全力で臨みたいと思います」と意欲を見せる。
　多部未華子（２７）、濱田岳（２８）、北大路欣也（７３）ら共演陣、脚本の福原充則氏（４１）らスタッフも続投。前作では謎を残したままになっていた、旅人の抱える闇も解き明かされていくといい、チーム一丸となって連ドラ版に取り組んでいく。旅人の血のつながらない娘・灯衣（てい、住田萌乃）が通う保育園の保育士・陽子を演じる多部も「スペシャルドラマでフワッと終わっていた旅人と陽子の関係性や、さまざまな謎が解き明かされていくのが今から楽しみ」と間もなくスタートする撮影を心待ちにしている。
　「変化していく旅人の姿をじっくりお届けします」と松坂。堤ワールドとの融合で、さらにパワーアップした「視覚探偵」が見られることになりそうだ。