- 病気・健康
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画像所見と血液生化学所見がどうであるか定かでないので何ともいえませんが、どちらにも異常がないなら、慢性的な脱水状態が元で筋組織内脱水を生じ、腸腰筋が筋痙縮を来たしているケースが考えられます。
体重50キロあたり1500mlの水分摂取が最低必要量です。日々の水分摂取が少なめで、カフェインやアルコールを嗜好する場合、それらの利尿作用により、筋組織が脱水状態となってしまう場合があるわけです。それは発汗量の多い生活を送っている場合も同じです。
脱水が改善されなければ、痛み止めを内服していても疼痛は慢性化してしまいます。手足のしびれは、脱水から前腕や下腿筋が弛緩不全を起こし、末梢神経を圧迫して生じているものと考えられます。筋組織内脱水が重症化し、全身に痛みを生じるようになると、線維筋痛症という診断が下ってしまうこともあります。
筋肉の脱水は少々水を飲んだ程度ではすぐに改善しません。体重50キロあたり一日1500ml以上の水分摂取を数日間以上継続する必要があります。
脱水を補正した後、仰臥位で大の字になり、股関節をぶらぶらと内旋させる運動を100回以上繰り返すと腸腰筋が弛緩し、痛みを取り除くことができる場合があります。あるいは、座位で股関節及び膝関節屈曲90度で足元を肩幅程度に開き、両膝を外側に倒すように股関節外転を繰り返す運動でも同様の効果を得ることができます。
用いる薬物は芍薬甘草湯という痙攣止めの漢方薬が適していますが、やはり、水分摂取が第一です。
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17/03/28 01:09:52