児童手当詐欺 へのコメント（No.67）

堺市北区の梶本樹李（たつき）ちゃん（４）が行方不明になっている事件で、祖父（５１）が「（樹李ちゃんを）去年１２月末に施設に預けたと両親から聞いた」と毎日新聞に証言した。両親は長男の樹李ちゃんについて「昨年１２月に死んだ」と大阪府警に供述しており、事件発覚を恐れて祖父に虚偽の説明をしたとみられる。長男は３年前から行方不明とされているが、祖父は「昨年夏に（長男に）会った」とも取材に明かした。

府警によると、傷害致死容疑で再逮捕された父親で鉄筋工の卓容疑者（３５）が「昨年１２月２０日ごろに（長男を）殴り、翌日に死んだ」と供述。保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕された母親の千穂容疑者（３２）も「昨年のクリスマスの頃に夫が遺体を持って出た」と話している。

卓容疑者の供述に基づいて大阪府千早赤阪村の山中から見つかった長男とみられる遺体は、司法解剖の結果、死後約１年とみられ、両容疑者の供述と矛盾しない。

祖父によると、今年１月に両容疑者宅を訪れた際、４人きょうだいのうち長男だけがおらず、卓容疑者らは「実は去年の年末に（長男を）施設に預けた」と祖父に明かした。預けた理由は話さなかったという。長男が亡くなった直後とみられ、卓容疑者らが事件を隠すために祖父にうそをついたとみられる。

また、祖父は大阪市内の自宅で長男を何度か預かったことがあるという。最後は昨年４～７月だった。長男は２０１３年１２月に両容疑者に施設から引き取られて以降、約３年間にわたって所在が確認されていなかったが、昨年まで生存していた可能性が出てきた。